静かな退職中の私ですが、今日も残業をしてしまいました。
静かな退職とは、「これ以上は無理をしない」「自分の責任範囲を超えてまで頑張らない」といった、静かな抵抗のような働き方。私自身、数年前に体調を崩して休職した経験があり、それをきっかけに、「ずっとこのままではダメだ」と思ってこのスタンスを選びました。
それなのに、です。
お世話になっている方の担当業務がうまく回っていないことを知っていて、気づけばそのフォローに回っていました。自分の定時を少し過ぎたくらいなら…と思ったのですが、帰り際に時計を見て「ああ、またやってしまった」と、ため息が出てしまいました。
私は今、残業の上限が月20時間に制限されています。
それは“使っていい”上限であって、“使わなければならない”ものではないはずなのに、どこかで「20時間までは動けるんだから、手伝わなきゃいけないのでは?」という気持ちが抜けません。
本当は、もう無理したくないんです。
あの休職前の頃のように、胸のあたりがずっと苦しくて、会社にいるときはなんとなく息が浅くなる。
体はちゃんと「限界が近いよ」と教えてくれているのに、それでも「人としてどうなんだろう」とか、「お世話になっている人を見捨てていいのか」とか、そんなことばかりが頭をよぎります。
結局、私はまだ「静かに退職する」ことに完全には慣れていないんだなと思います。
静かな退職って、線を引くのが難しい。完璧に割り切るのではなくて、「少しずつ、自分の方を大切にしていくこと」なのかもしれません。
今日はちょっとだけ自分を責めてしまいそうなので、せめてブログに書いておこうと思いました。
次に同じ状況になったら、もう少しだけ、自分の気持ちを優先してみたい。
「今は自分の心身を守る時期なんです」と、軽く伝えられるようになりたい。
そんなふうに思った、静かな退職中の夜でした。
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