「そういうことを言ってるんじゃない」と言われるたびに、心がすり減る

雑記

最近、職場の上司の口癖にモヤモヤしています。
その言葉は——「そういうことを言ってるんじゃない」

一見すると冷静で、理性的な言葉に聞こえるのに、
そのたびに、私の中の何かが小さく傷つきます。

じゃあ、どういうことを言っているの?

「そういうことを言ってるんじゃない」
そう言われると、私は考えます。
じゃあ、どういうことを言っているんだろう?

自分なりに考えて、違う角度から言ってみても、
また返ってくるのは、同じ言葉。
「そういうことを言ってるんじゃない」。

気づけば、会話がどこにも進まない。
ただ、私だけが「理解できていない人」に見える。

否定するのに、説明しない。

そういえば、過去受けた研修で、講師の方がこう言っていました。

「そういうことを言ってるんじゃない、という言葉は
グレーゾーンのパワハラにあたることがあります」

自分は使わない言葉だし、その頃は言われることはなかったので、ピンときませんでした。
でも今なら、わかります。

この言葉は、相手の考えを否定しながら、
自分の意見は出さない。
つまり、「会話を支配しながら、責任は取らない」言葉なんです。

言葉の下で、静かにすり減っていくもの

何度もそれを聞いているうちに、
私は少しずつ、自信をなくしていきました。

「私の受け取り方が間違っているのかな」
「どう言っても違うと言われるのなら、
 もう黙っていたほうがいいのかも」

そんなふうに思うようになって、
自分の声が小さくなっていくのを感じました。

でも、やっぱり何度考え直しても、違う気がするんです。

たとえ私が言ってることが間違っているとしても、です。
「説明せずに否定する構造」は、やはりおかしいと思うのです。

上司に説明する能力がないのか、
対応できないから、曖昧にして時間稼ぎして、あきらめるのを待っているのか、
周囲にわかりにくいパワハラなのか、
その全部が混ざっているのか。

心の中だけでも、返してみる

最近は、少しだけ変えてみました。
「そういうことを言ってるんじゃない」と言われたとき、
心の中でこう返すようにしています。

「じゃあ、どういうことを言ってるのか、教えてください」

もちろん、そんな意味のことを少しだけ口に出せる日もあれば、出せない日もあります。
でも、心の中ででも“返す”だけで、
少しだけ、自分の居場所を取り戻せる気がします。

“言葉にならない否定”に、負けないで

「そういうことを言ってるんじゃない」
この言葉に、日々モヤモヤしている人へ。

あなたは、悪くありません。
それは、あなたが理解できていないのではなく、
相手が説明を放棄しているだけです。

言葉にされない否定に、
心まで折れる必要はありません。

自分に対して言っているんですけどね。

今日もなんとかやり過ごしている方がもしいらっしゃれば、
同じようにモヤモヤを抱えるひとりとして、
そっとエールを送ります。

プロフィール
この記事を書いた人
たけのこ

50代女性会社員です。子育てがひと段落し、趣味を楽しみながら定年までの会社員生活を過ごしています。
趣味はサンフレッチェ広島を中心としたJリーグ観戦。最近はWEリーグも気になり始めました。その他、好きなYoutuberさんの話など、日々気になったことを綴っています。

たけのこをフォローする
雑記
スポンサーリンク

コメント