今から数年前,子供が中学受験をしました。その時のことを書きます。
中学受験をすることになったきっかけ
今考えると,私が誘導したのだと思う。
「中学受験する?」
小学校4年になったばかりの子供に尋ねた。
「うん。」
勢いよく,彼は答えた。
おそらくそれが何を意味しているのかも知らなかっただろう。
ただ私を信じていたんだろう。
もちろん,私はよかれと思っていた。
本人の意思確認もしたつもりだった。
とにかく塾を探さなくては。少しでもよい塾に。
なぜ中学受験に誘導したのか
つきつめると,自分が中学受験をしたからだ。
自分も,親に誘導されたのだと思う。
ただ,小学校6年の時の嫌いだったクラスメイトと別の中学に行けるというだけで,受験を承諾した記憶がある。
田舎だったので,そもそも定員割れで,塾にも行かず国立大学の付属中学に合格した。
その後,自分が頭がよくなかったことに気づき,自分なりに勉強して,少しずつ順位を上げ,中学時代は成績がよかった。
しかし,高校になり,勉強が難しくなったことで挫折。
1浪して,地方の国立大学教育学部に入る。
しかし,教育実習で自分は教員には向かないと思い,会社員になった。
これまでの人生を誇ってはいない。
自分にとって中学受験してよかったのかはよくわからないし,周りのエリート意識が高くて嫌なことも多かった。
ではなぜ自分も子供を誘導したのか。
自分の出身地にはなかった,名門私立中高一貫校に憧れていた。
きっと名門私立中高一貫校で過ごす方が,学校のカリキュラムに乗るだけで,塾に通わずスムーズに現役で難関大学に入れるのではないか。
自分と違い,華やかな学生時代が送れるのではないか。
どこかでそんな想像をしつつ,悪気なく誘導してしまったのだと思う。
塾選び
ゴールデンウイーク明けに,複数の塾に資料請求を行った。
多少,高い安いはあるが,どこに通うことにしてもそこそこのお金はかかることがわかった。
個別指導の塾や,自宅から近い塾。何が子供に合っているのだろう。
決め手がなく迷ううち,「中学受験専門」ということで,信頼を感じた「日能研」があり,無料の入会資格テストを受験することにした。
子供には,保育園の時「こどもちゃれんじ」,小学生になると「Z会」の通信教育をさせており,こまめにフォローしていたので,成績はそれなりのレベルだった。
受験中に,保護者は教室長のお話を聴くのだが,その教室長の方の人柄が気に入り,入塾テストに受かると早々に入塾を決めた。
日能研は,自宅からJRで20分ほどかかる。
共働きなので,小学校4年生が一人で通うことになる。
不安があったが,夏期講習から入塾することにした。
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