こんにちは。たけのこです。
数年前、小学校の同窓会がありました。その時の出来事を綴ってみました。
「これ、覚えてる?君がくれたんよ。」
携帯の画像で見せられたのは、年賀状だった。
「あけましておめでとうございます。お元気ですか。私は元気で頑張っています。今年もよろしくね。昭和59年元旦」
書いた時のことをよく覚えている。
文字は最上級の丁寧さだ。
女の子らしくかわいくしたいと、苦手な絵は雑誌の挿絵からシンプルなイラストを探して真似した。
別の紙に何度も下書きして、緊張しながら清書したのだ。
別の中学に進学した後、小学校の時好きだった彼に送ったものだ。
年賀状は好きな人に堂々と出せる、唯一の手紙だった。
「同窓会に来るってわかってから探したんだ。大事にしとったけん見せたくて。」
大事にしてたって、もしかして両想いだったの?
当時の面影が少し残っている,微笑む彼の目を見た。
アラフィフの自分は彼にどう見えているだろう?
こんな時、後で素敵に思い出してもらえる返事はなんだろう?
「この年賀状ね、何度も下書きして清書したの。出すのも緊張したんだよ。」
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