お昼休み。
契約更新の知らせを少しだけ期待しながら、サンフレッチェ広島の公式アプリを開きました。
そこに表示されていたのは、
満田誠選手 ガンバ大阪へ完全移籍
というリリースでした。

正直に言えば、98%くらいは覚悟していました。
ガンバ大阪で多くの試合に出場されてることも知っていましたし、
エディオンピースウイング広島でのガンバ大阪戦では、
51番のユニフォームを着たサポーターの方たちの姿も、たくさん目にしていました。
この状況を手放すのは、もったいない。
そう思うのが自然なほど、彼は今、ガンバ大阪でしっかりと居場所をつかんでいる。
それは、広島サポの私から見ていれも、はっきり分かることでした。
それでも。
どこかで、ほんの少しだけ、期待していた自分がいました。
スキッベ監督の退任が発表されたとき、
真っ先に頭に浮かんだのは、
「これで、マコちゃんが帰ってきてくれるんじゃないか」
という考えでした。
戻ってこられさえすれば、新しい監督のもとで
ガンバ大阪でそうであるように、
サンフレッチェ広島でもまた、中心選手になるんじゃないか。
そんな未来を、心のどこかで思い描いていました。
どう考えても、完全移籍にならない方がおかしいくらいの状況なんですけどね。
それでもやっぱり、一番見たくなかったリリースでした。
とうとう、その日が来てしまったんです。
一度もプレーするところを見ることがなかった、今年のユニフォームのマコちゃん。
見つめながら、画面を閉じることができず、
ただ、その「完全移籍」の文字を見つめていました。
言葉にならない、静かな悲しさがどんどん大きくなっていきました。
ほどなくして、夫からLINEが届きました。
「マコ、やっぱり行っちゃうね」
すぐに返しました。
「うん。とにかくショック。」
「でも、菅ちゃんが契約更新してくれたじゃん」
そう返ってきて、
「うん。菅ちゃんとキノピーが更新してくれたのは、すごくうれしいよ。
でも……マコちゃんは、覚悟してたとはいえね、ダメージ大きいわ。」
そんなやり取りをしました。
ガンバ大阪では、ほとんどの試合に出場されていて、
サポーターの方々からも愛されている。
完全移籍を喜ぶ声も、たくさん見かけました。
それは、本当によかったと思います。
ただ、
サンフレッチェ広島で、長くエースとして活躍される選手だと、
疑いもしなかった時期があったからこそ、
この巡り合わせは、やっぱり少し、胸が痛みます。
願わくば。
もっと活躍して、海外にも挑戦して、
そして少し落ち着いた頃に、また広島に戻ってきてほしい。
そんなことを、つい考えてしまいます。
でも、もしかしたらそのときも、
ガンバ大阪を選ばれるのかもしれませんね。
これからきっと、ガンバ大阪を象徴する選手になられると思うし。
それでも。
いつかまた、紫のユニフォームを着て走る、
満田誠選手の姿を見たい。
その気持ちだけは、消えません。
試合に出場できているクラブでプレーしたいと思うのは、
すごく理解できます。
分かっているからこそ、
この気持ちは、飲み込むしかありません。
何とも言えない寂しさは残りますが、
これから先、
満田誠選手が「完全移籍して本当によかった」と
心から思える結果になられることを、願っています。
これから、サンフレッチェの試合がない時には、
ガンバ大阪の試合を選んで見ることになるでしょう。
プレーする姿を、活躍される姿を、
少し複雑な気持ちで見ながら、
それでも、きっと応援するのだと思います。
満田選手、3年間、わくわくさせてくれてありがとうございました。
特に、2023年。怪我から復帰後2戦目の、川崎フロンターレ戦の試合終了間際のゴール。
マルコス選手からのダイレクトパスを、確実に決めて、コーナーフラッグをつかんだあの姿を忘れません。



満田誠選手が、サンフレッチェ広島の背番号11番を背負った選手だということは、これからも消えることはありません。
応援歌を歌ったことも、きっと忘れないでしょう。
もし広島に戻ってこられる機会があれば、ぜひ前向きに考えてください。
今後、怪我なく大活躍されることをお祈りしています。








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