先日、職場で「なぜなぜ分析」の会議がありました。
トラブルがあったときに、その原因を深掘りしていって、再発しないように対策を立てるっていう、あの分析です。
まぁ、わたしの職場でもちょくちょくあります。
紙に書いて「なぜ?」「どうして?」ってどんどん掘っていくやつ。まじめなやつです。
で、その日も障害になりかねないヒヤリハットが起きたことをきっかけに、分析をやろうってことになりました。
ある方が、資料を作ってきてくれて、それをみんなで見ながら「どうしてこうなったか」を考える、そんな会議だったんですけど…。
ある瞬間に、空気がガラッと変わったんです。
「なんでそんなことしたん?」
っていう、ひとこと。
うーん。
文字にするとたいしたことないように見えますね。
でも、口調というか、ニュアンスというか。
責めてる感じ、ありました。
その瞬間、わたし、なんだか胸のあたりがスッと冷たくなって。
その会議中、ずっとそんな感じのやりとりが続き、つらい時間でした。
結局、途中で時間になり、続きは後日ということになったんですがね。
しばらくして、その資料を作ってた方が…会社に来なくなったんです。
同じことを聞くのでも、
「なんでそうなったん?」
「なんでそうしようと思ったん?」
っていうやわらかめの言い方もあると思うんですよね。口調含めてね。
でも、なぜか、そっちじゃない言い方を選ぶ人がいる。
しかも、分析という名の「改善」の場で。
新しい上司からきつめに言われたりすると。
言い方ひとつで、人って来れなくなるんですよね。
これは、ちょっと重いなって思いました。
わたし、誰かと一緒に仕事をするときには、相手がどんな立場の人でも、
「協力してもらうにはどうしたらいいか」って、けっこう真剣に考える方です。
言葉遣いも、トーンも、できるだけ丁寧に。
そうしないと、続かないと思ってるからです。
逆に、強い言い方や、威圧的な物言いをする人に対しては、
こっちも心を閉じてしまいます。
その人に対して、全力では協力しなくなる。
なんというか、わたしは信頼って、お互いの小さな気遣いで成り立ってると思ってて、
そこが抜けてしまうと、いろんなものが壊れていく気がするんです。
「なぜなぜ分析」は、悪くない。
でも、「なぜその言い方を選んだのか」も、ちゃんと考えてほしい。
言葉って、道具じゃなくて、体温だなと思います。
言い方ひとつで、安心もできるし、深く傷つけることもある。
そんなことを常に考えながら話してると疲れちゃうけど、
これからも、わたしは、
相手がふっと心を開いてくれるような、
そんな言葉を選んでいきたいなと思いました。
でもその前に。
その会議の時、冷たい雰囲気を感じていたにもかかわらず、
うまくフォローできなかった自分がなさけないです。
コメント