レプリカユニフォームって、応援グッズの中でもちょっと特別な存在ですよね。
でも正直な話、私はこれまで一度も買ったことがありませんでした。理由は、ただ一つ。
高いから!
だって、15,000円くらいしますよね? そこに番号やネームまで入れたら20,000円近く…。
普段の買い物だったら、2着も3着も服が買えるお値段です。
「そこまでは出せないな〜」「紫色の服なら他にもあるしな〜」なんて思っていて、
試合のときはコンフィットシャツで満足していたんです。
紫着てるし、気持ちは同じだもん、って。
でも今年、ついに買っちゃいました。
「今年は、どうしても欲しい!」
なんでかはうまく言えないんですけど、気持ちが抑えられなくて…。
気がついたらオンラインでぽちっとしてました。
争奪戦みたいな状況で、番号をどうするかなんて悩んでいる余裕もなくて、とにかく無地のままで注文。
着てみて、びっくり。
届いたユニフォームを初めて着てスタジアムに行った日。
なんだか自分でもびっくりするくらい、気持ちが違ってたんです。
ぴたっと体に馴染む生地の感じ、しっかりした縫製、
そしてなによりも、選手と同じデザインのものを着ているっていう一体感。
「見て見て! 私、これ着てるよ!」って、誰に言うでもなくちょっと誇らしくなったりして。
スタジアムを見渡せば、周りもほとんどの人が着ていて、
その中に自然と自分が混ざれているのが、妙に嬉しくて。
背番号、まだ入れてません。そして、ちょっと悩んでます。
実は、私のユニフォームにはまだ番号が入っていません。
買った時点では、どの選手にするか決めきれなくて…。
「シーズンが始まったら、きっとこの人だ!って決まるだろう」なんて思ってたんですけど、
今のところ、まだ決められてません。
だって、みんな素敵なんだもん。
次から次へと、「この選手もいいなぁ」「あのプレーかっこいいなぁ」って思って、
気がつけば、迷いすぎて時間だけが過ぎていく日々。
いずれ離れてしまうかもしれない選手の番号を入れることについて
正直なところ、私はこのユニフォームを2年、3年は着ようかなぁと思っています。
だからこそ、「すぐ移籍してしまうかもしれない選手の番号はちょっと避けたい…」
そんな気持ちも、実はあります。
でも、その一方で――
「今、この瞬間に好きな選手の番号を、素直に入れたい」という気持ちもあるんです。
もし来年いなくなってしまっても、“今、この瞬間”に心を動かされたという事実は、
それだけで十分じゃないかなって。
そして、たとえその選手がチームを離れたとしても、
私はその番号の入ったユニフォームを着るのが嫌だとは、たぶん思わない気がします。
むしろ、「あの年、この選手が好きだったんだよね」って、
自分の応援の記録として残していくのも悪くないなって。
…そんなふうに、いろんな気持ちがぐるぐる巡ってしまう。
高い買い物だからこそ、ですよね。
だから悩むし、迷うし、決めきれなくて、でもその過程さえちょっと楽しかったりして。
レプリカユニフォームは、気持ちを変える服だった。
「高いからいらない」と思ってたあの頃の自分に、そっと言いたい。
一度着てみてごらん。世界がちょっと変わるから。
スタジアムで、自分もチームの一部になったような気持ちになる。
試合の日が、いつもよりちょっと特別になる。
そして、そのユニフォームを着た自分自身のことが、少し誇らしく思える。
それが、私が「レプリカユニフォームを買ってよかった」と思う理由です。
🧵あとがき
次のユニフォームが出たら…やっぱりまた欲しくなるのかな。
それはそれで、また悩むんだろうけど(笑)。
そんなふうに、毎年悩んで、買って、着て、応援して――
それもまた、サポーターの楽しみのひとつなのかもしれませんね。
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