スキッベ監督の退任会見記事を読んで

20251206-サンフレッチェ広島vs湘南ベルマーレ サンフレッチェ広島

スキッベ監督の退任記者会見を、中国新聞デジタルで読みました。
一問一答のすべてが誠実で、どの言葉も静かに胸に落ちていくようでした。

とくに、ACL2の敗退と、その前後の「すれ違い」が語られた部分を読んだとき、
胸がぎゅっと締めつけられるような感情になりました。

「もし、あのミスがなかったら」
「もし、もっと話し合いができていたら」

サッカーにはIFがないとわかっていても、
どうしても考えてしまいます。
プログラムのように別ルートをテストすることはできないからこそ、
余計に心がしんと痛むのかもしれません。

ACL2出場を決めた、アビスパ福岡戦の荒木選手のゴール。
あの瞬間の喜びを思い出すと、涙がにじみました。
マルコス選手のパスが、もしもう少し浮いていれば、
あのゴールが、もしなければ、
もしかしたら「スキッベ監督とまだ一緒に歩ける未来」を
つないでくれていた可能性があったのだと思うと、
なんとも言えない寂しさが湧いてきます。

正直、私は自分の気持ちを守るために、
スキッベ監督はビジネスライクに割り切れるタイプの方なのだと
心のどこかで思い込もうとしていました。
そうすれば、神戸の監督になられるかもしれない未来を
冷静に受け止められる気がしたからです。

でも、会見の言葉には、
クラブや広島の街への深い愛情が滲んでいて、
「ああ、この4年は本当に大切だったんだな」と
読みながら何度も思いました。

その分、別れが一層つらくなりました。

もし最初の契約延長打診のときに、
監督が「やりましょう」とおっしゃっていたらどうなっていたのか。
そんなことを考えても仕方がないとわかりつつ、
やっぱり考えてしまいます。

それでも、サッカーはいつも前に進んでいきます。
新しい監督、新しいサンフレッチェが、
スキッベ監督と歩むよりもっと良い未来へ向かっていく可能性も、もちろんあります。

今回の会見で「裏側」を話してくださったのは、
スキッベ監督の選択だったのでしょうか。
知りたかったことではありますが、
知ってしまうと、胸の奥に静かなもやもやが残りました。

別れとは、こういうものなのかもしれません。
感謝と寂しさと、もう一つ言葉にならない気持ちが、
同じ場所に同居してしまう。

ACL2出場も、ACL2で起こったことも、スキッベ監督とのこのタイミングでの別れも、
すべて、なるべくしてなったこと。
運命だったのかもしれないし、運命は別にあったけど、すべての関係者がよかれと動いたことで、この結果を作り出したのかもしれない。
どちらであっても、現時点までの過去は決まってしまいました。
年表がもっと進んで、この4年間がおおきな年表のごく一部になったとき、
「スキッベ監督との4年間があったから、こんないい今になったよね」って、
想える未来が待っていてほしいです。

スキッベ監督、4年間ありがとうございました。
あなたが大切にしてくれたこのクラブが、
これからどんな景色を見せてくれるのか。
寂しさを抱えながらも、前を向いて応援し続けたいと思います。

プロフィール
この記事を書いた人
たけのこ

50代女性会社員です。子育てがひと段落し、趣味を楽しみながら定年までの会社員生活を過ごしています。
趣味はサンフレッチェ広島を中心としたJリーグ観戦。最近はWEリーグも気になり始めました。その他、好きなYoutuberさんの話など、日々気になったことを綴っています。

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