何にお金を使うと、心が満たされるのか—50代になって変わった“幸せ”のかたち

雑記

数年前、郊外に新しいアウトレットモールができたんです。

ちょっと気晴らしに行ってみようと思って、ふらっと出かけてみたんですけど……帰り道、なんだか不思議な気持ちになりました。

昔だったら、ああいうところって宝の山だったんですよ。

あれも欲しい、これも素敵、って目がキラキラして、どれを買おうか悩む時間すら楽しかった。

でも今回は、そうじゃなかった。

なんだか、心が動かない。

「これ欲しいなぁ」と思うものはゼロじゃなかったけど、自分が働いたお金でわざわざ買いたいと思うほどのものは、なかった。

そのとき、ふと考えたんです。

私は、何のために働いてきたんだろう?

何にお金を使いたいのかな?

お金を使った先に、どんな満足が欲しかったんだろう?って。

学生の頃の私は、貧乏でした。

だからなのかもしれません。

自分の子どもには、同じ思いはさせたくない。

家賃で悩んだり、仕送りが足りないって不安にさせたくない。

そんな気持ちが、働く理由になってたんだと思います。

望むなら、私立大学でも行かせてあげたい。

友達と同じような部屋に住まわせてあげたい。

「お金がないから無理」なんて、子どもに言いたくなかったんですよね。

気がつけば、そんな思いが、ずっと私のエネルギーになっていました。

でも今、子どもももうすぐ大学を卒業します。

肩の荷がひとつ降りた気がするけれど、その代わりに浮かんできたのは、自分の老後の心配です。

定年までに、ちゃんと貯金しておかなくちゃ。

そんな思いで、働いています。

それでも。

それでも、今お金を使って、心から満足だと思えるものがあるとしたら――

それは、サンフレッチェ広島の試合を現地で観ること。

DAZNで見てももちろん楽しいけれど、やっぱりスタジアムのあの空気を感じたい。

応援の声やピッチの熱気、同じ紫を身にまとった人たちの熱い想い。

そこに自分も混ざって、心から叫びたい。

だから、お金はかかるけれど、ホーム戦は現地観戦。

それが、私にとっての「贅沢」です。

アウェイにも行けなくはないけれど、そこまでは望まない。

自分の中で線を引いて、「ここまでなら贅沢してもいい」と思えるところで、満足しています。

あとね、ちょっとしたお茶の時間も、私の幸せです。

コメダ珈琲でコーヒーを飲んで、軽食を食べて、ぼーっとする。

コーヒーを、たっぷりサイズで注文する。

それだけで、なんだか満たされる。

ショッピングセンターでちょっとお茶して、雑貨を眺めて、それで帰る。

それだけで、ふっと心がゆるむ。

若い頃に比べると、欲しいものは少なくなったなあって思います。

海外旅行?もういいかな、疲れちゃうし。

高級なレストラン?あまり気が進まない。緊張して食べた気がしないし。

それよりも、地元のスタジアムで叫んで、コメダでほっとして、家でDAZNつけて、ブログを書いてる。

そういう毎日のほうが、私には合ってる。

こうして、人は少しずつ変わっていくんですね。

価値観も、幸せのかたちも、お金の使い方も。

大げさなことじゃなくて、ささやかな満足で心が満たされるようになってきた。

そしてそれが、今の私にはちょうどいいのかもしれません。

たいした話じゃないけれど、同じようなこと感じてる人がいたら、ちょっと嬉しいです。

ちなみにうちの主人も、似たような感覚らしいです。

だから、うまくやってこれてるのかもしれませんね。

価値観が似てるって、大切ですよね。

プロフィール
この記事を書いた人
たけのこ

50代女性会社員です。子育てがひと段落し、趣味を楽しみながら定年までの会社員生活を過ごしています。
趣味はサンフレッチェ広島を中心としたJリーグ観戦。最近はWEリーグも気になり始めました。その他、好きなYoutuberさんの話など、日々気になったことを綴っています。

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