先週の東京ヴェルディ戦。
スタメン表を見て――あれ?いない。
「中村草太」の名前が、どこにもない。
怪我の影響がまだ残ってるのかな、と納得しつつも、胸にぽっかりと穴が開いたような気分。
草太くんがいないメンバー表は、どこか物足りなく思えてしまいました。
それくらい、彼の存在感はもうサンフレッチェ広島の“空気”そのものになっている気がします。
ピッチに立つだけで華がある
中村草太。
ピッチに立つと、自然と目で追ってしまう選手です。
スピード、ドリブル、裏への抜け出し。
プレーの一つひとつにキレがあって、そこに“華”があります。
雰囲気を持っているというか、彼がボールを持つと何かが起こる予感がするんです。
やはり佐藤寿人選手を思い出してしまいます。
23歳とは思えない落ち着きと、自信。
明治大学からプロの世界に飛び込んできた彼は、いまや広島の顔になりつつあります。
移籍報道に思うこと
そんな彼に、海外移籍の報道が。
ベルギー・シントトロイデンが興味――と報じられました。
「早いなぁ」という驚きもあったけど、「やっぱりな」とも思いました。
これだけの選手。海外から注目されるのも当然でしょう。
正直、移籍が必ず来るのは覚悟してるんです。問題は、それがいつなのか、だけ。
可能性は無限大。何が運を招くかわからない。今移籍を選ぶとしても仕方ない、とも思えます。
でも、草太くんはこう答えられてました。
「興味を持たれているのはうれしいが、まだまだ広島で学ぶことがある」
「海外には広島で活躍して、背中を押される形で行きたい」
驚きました。こんなこと言ってくれたらいいのにな、と思ってたコメントを、ほんとに言ってくれたんです。
このコメントに、ぐぐぐっときたサポさん。すごい数でしょうね。
私もイチコロでした。
おそらく、今の自分を最も理解し、何が最適なのか考えた上での発言でしょうけれど。
結果的に、スター性もハンパないですね。
チームに与えるもの
中村草太がピッチにいるとき、サンフレッチェの攻撃は活気づきます。
ボールの預け先としても、ラストパスの受け手としてもうまい。
ときに味方を生かし、ときに自分で仕掛ける。
そして、彼がいなくて攻撃がうまくいかないとき。ふと感じてしまう「物足りなさ」。
それが、彼がどれだけ大きな存在かを物語っています。
今年こそタイトルをねらいたい広島にとって、草太くんは大きなピース。
すでに草太くんの活躍で取れた勝ち点もたくさんあるし、
彼なしでは、優勝は語れないと思うんです。
広島で“覚悟”を積み重ねてほしい
23歳。海外に挑戦するには、早い方がよいという人もいるでしょうけれど。
でも、草太くんの言う通り、広島で実績を積んで、「もう行くしかない」と思えるタイミングで挑戦となるれば最高です。
その方が、条件面でもよい移籍になるでしょうし、サポーターからも祝福され応援されるでしょうし。
その後、塩谷選手や川辺選手みたいに、また広島に帰ってきていただきたいし。
きっといつか、エディオンピースウイング広島のレジェンドパネルに掲載される方。
中村草太選手の今後に海外移籍が必ずあることはもう、120%覚悟してます。
ファンとしては、もう少しだけ。
いや、まだまだ。
紫のユニフォームで、走る草太くんを見ていたいんです。
エディオンピースウイングのスタンドから、彼の成長を見届けたいんです。
勝利に貢献して、笑顔で手を振る姿を見たいんです。
ピッチに戻ってくる日が待ち遠しい
23日、練習に復帰したというニュースを見て、「おかえり!」と声に出したくなりました。
25日のFC東京戦、間に合うかもしれませんね。
スタメンじゃなくても、ベンチからでも、その姿が見られたらうれしいです。
中村草太選手は、5つ目の星をもたらす優勝メンバーであり、サンフレッチェ広島の未来であると信じてます。
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