こんにちは。たけのこです。
中学受験するかどうか迷ってますか?迷いますよね。
現在は大学生の息子が,中学受験をして中高一貫校に行きました。
その経験から,うちの場合どうだったかお話しますね。
中学受験してよかったのか。しなければよかったのか。
結論から言うと,うちの場合,中学受験はしなければよかったなと思ってます。
すべてにおいてというわけではないですが,全部ひっくるめて総合的に,
どちらかというと,今の感想は「しなければよかった」です。
中学受験しなければよかった理由
お金がかかりすぎた
中学受験のために,日能研に2年半通いました。ここで,約200万円かかりました。
その後,私立の中高一貫校に入り,6年間で約400万円かかりました。
授業料,設備費,ブランドの制服,交通費など。なにもかも高かったです。
塾には行かずに済みましたが,もし地域の公立中学,公立高校を選択していたら,ここまではかからなかったと思います。
中学受験したがゆえの修羅場が2回あった
中学3年の時に,このまま高校には行きたくないと言い出しました。
中学受験は自分の希望ではなかった。無意識のうちにお母さんに忖度していただけだった,
本当は嫌だったというんです。
この時は,なんとか説得しました。
高校に入ると,2年生までは難関大学を目指して勉強していましたが,3年生になって,急に「高校をやめてニートになる」と言い出しました。
学校に行かなくなり,行っても授業は聞いていなかったそうです。
先生に助けを求めて,何カ月も揉めました。
その中で,私は息子に,私の人生を全否定されました。
「お母さんだって,大学に行ったというけど,何もたいしたことになってないじゃないか。単なる会社員じゃないか。」と。
私は自分が学生時代貧乏だったので,自分の子供には苦労させたくなくて働いていたんですけどね。
まさか,息子にこんなことを言われることになるとは,思いませんでした。
もしかしたら,しがない数学徒さんが親から期待されていたのがつらかったように,うちの息子もそうだったのかもしれません。
結局,難関大学には入れなかった
高校3年5月から秋頃まで、全く勉強していない様子でした。
私も半ばあきらめに似た気持ちになっていました。
ある朝,息子に言いました。
「今年度で会社やめるわ。あんたが大学行かないなら,学費も一人暮らしもないから,もうお金はそんなにいらない。もう私も疲れたわ。」
その日の夜のことです。
「やっぱり大学に行く。」
会社から帰ってくるなり,玄関に出てきて息子は私に言ってきました。
それからどのくらい入試まであがいたのかわかりませんが,普通の大学に合格しました。
私は息子に,一応聞きました。
「もし,行きたい大学があるなら,浪人してもいいよ。」
答えは,「やる気ないけん,受かったとこでいい。」
そのまま進学しました。
普通の大学なので,中高一貫校でなくても,行けた可能性は十分あると思います。
難関大学に行くためだけに中高一貫校に入ったわけではありませんが,難関大学に行きたいと希望した場合に,苦労しないように環境を整えてあげたかったんですよね。
しかし結果として,裏目に出てしまい,息子を苦しめてしまったのだと思います。
揉めた内容はほぼ,私が中学受験に持っていったゆえの要素で,息子が自分の意思で行くはずだった道から遠ざけてしまったのかもしれません。
そのため,中学受験しなければよかったのかもしれないなと,よく思っています。
日能研の先生に言われた言葉
日能研の先生に個人面談で言われたことを思い出します。
彼の場合は、中学受験に失敗したほうが、大学受験では良い結果になるかもしれないですよ。 絶対そうなるとは限らないんですけど、中学受験で第一志望に入ると、それで満足して勉強しなくなってしまう可能性があります。 それに、第一志望に入ったら中位だと思うんですね。努力しても上位に行くのが難しかったりして、もういいやと諦めてしまう可能性もあると思うんですね。 だから、中学受験には失敗して、悔しい結果になって、第二志望の中学に行く。そうすればそこで上位になると思うんで、大学受験に向けて頑張るかもしれないですよ。
「そんなこと言われても、今必死で第一志望に向けて頑張ってるのに、受かってしまったら行かせないってわけにはいかないですよね。」
まぁそうなんですけどね。合格したら行かせるしかないけれども、もし万が一不合格になっても、大学受験に向けては良い結果になるかもしれないから、失敗しただけじゃないですよ。
そんなことを言われたんです。
確か、小学校6年の秋ごろの個人面談でした。そのときには、第一志望に不合格だったときに必要以上に落ち込ませないために言ってくださっているんだな。そう思っていました。
子供にはもちろん言わず、自分の中だけに収めていましたが、あれから時が経ち、今の結果を見て,この先生の言葉を思い出すのです。
先生は,息子の内面に気づかれていたのかもしれません。
結果的に、中学受験は第一志望に合格しました。
だが,その後は私の思い描いた通りとはなりませんでした。
もし第一志望の中学校に合格できず,悔しい結果になり,第二志望の中学に通っていたらどうなっていたんでしょう。
中学受験など存在も知らず,地元の公立中学に行っていたらどうなっていたんでしょう。
私が中学受験するかなんて聞かなければ、
もしかしたら今,難関大学に通っていたかもしれないな。そう思うことがあるんです。
難関大学に通うことだけが、将来必ずしも良い結果だとは限らないのはわかってます。
だけど,しがない数学徒さんが言っているように、「大学はいいところに行った方が良い」。
あらゆる可能性から考えて、選択できるのならば,やっぱりそうだろうと思いますから。
参考になるかわかりませんが,うちの場合の中学受験の結末です。
ここまで読んでくださり,ありがとうございました。
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