最終回を見終えて
Amazonプライムの恋愛リアリティ番組『ラブトランジット3』。
ついに最終回を迎えました。
短い期間だったけど、
最初から配信とリアルタイムで見て、次を楽しみにしていたので、
それぞれの想いの行方を見届ける時間は、まるで友人の恋を見守るようでした。
この番組の魅力は、
“元恋人”という複雑な関係の中で、誰もが正直に、時に不器用に、
それでも前に進もうとする姿を映してくれるところ。
最終回では、そんな“人間らしさ”がいっそう浮き彫りになっていました。
応援していたひなこ、がんばったなぁ。
誰からも想いを寄せられないまま、
好きな人に想いを伝えて「ありがとう」と言われたひなこさん。
たぶん、あの空間の中で一番勇気を出した人だと思います。
男性が5人しかいなくて、その中に元恋人もいる。
そんな特殊な状況の中で、告白すること自体がどれほどの決意だったか。
言わずに終えることもできたでしょう。
でも彼女は、自分の気持ちに正直であろうとした。
その姿が、とても美しかったです。
派手に目を引くタイプではないかもしれませんが、
ひなこさんの可愛らしさと誠実さは、
画面を通して全視聴者に伝わっていると思います。
きっとこれから、
彼女の優しさをちゃんと見つけてくれる人が現れる。
そんな未来を信じたくなる最終回でした。
意外だった、ヒロとみゆうの結末。
てっきり復縁すると思っていたふたり。
お互いに惹かれ合っているように見えたし、
過去のわだかまりを乗り越えたようにも見えていました。
でも、最後にみゆうが選ばなかった。
「2回目の復縁は、自分には無理だった」
その言葉には、過去の痛みと、未来への慎重さが混ざっていた気がします。
今も好きだけれど、もう一度信じ切る勇気が持てなかった――
そんな心の揺らぎが見えるようでした。
ヒロの想いは本物のように見えましたけどね。
でもミクに見せた顔を見てるから、みゆうの気持ちもわかります。
でも、恋は“タイミング”なんですよね。
最初に戻りたくても、同じ場所には戻れないことがある。
彼らがもう一度出会えたこと、
そしてその中で本音を語り合えたこと。
それ自体が、最大のドラマだったと思います。
唯一の復縁、ミクとイッセイ。
シーズン3で唯一、復縁を果たしたのがミクとイッセイ。
正直、意外でした。
別れの理由が“ご家族との問題”とされていたから、
もう戻らないだろうと勝手に思っていたんです。
でも実際は、イッセイの言葉や態度の問題で、
その“内面の変化”があったからこそ、
ミクはもう一度信じようと思えたんですね。
ヒロやゆうやに見せていた優しさ――
あれは脈ではなく、人としての思いやりだったのかもしれません。
ミクさんの最後の表情、
あの柔らかい笑顔にすべてが詰まっていた気がします。
どうしても“恋の相手”に見えない時もある。
ひろきを断ったユリ。
傍から見れば、すごくお似合いの2人でした。
優しくて誠実で、一途に想ってくれる人。
それでも、“恋の相手”としては見られなかった。
こういうケース、実際の恋愛でもありますよね。
頭では「いい人」だとわかっていても、
心が動かない。
ユリはちゃんと向き合って、それでも「違う」と言葉にした。
その正直さもまた、勇気だったと思います。
おわりに
『ラブトランジット3』は、
“元恋人”という難しいテーマを扱いながら、
決してドラマチックすぎず、リアルな人間の感情を描いてくれました。
恋愛リアリティ番組というより、
“人の成長記録”のようにも感じます。
誰かに恋して、傷ついて、
それでもまた誰かを想うようになる――
その過程にこそ、恋の本当の意味があるのかもしれません。
シーズン1、2も面白かったけど、今回が一番よかったかもしれないです。
私にとって、意外な結末が多かったからでしょう。




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