山口県の湯田温泉にある、中原中也記念館を訪れました。

入館料は一般 約330円。(学生 220円。18歳以下、70歳以上は無料だそうです)
おしゃれな建物で、落ち着いた雰囲気のある文学館でした。
平日に行ったのもあったからか、記念館の前の駐車場(3台分)のひとつに車を停めることができました。
駐車場代はかかりませんでした。
場所は湯田温泉の中心エリアで、
目の前には「狐の足あと」という湯田温泉観光回遊拠点施設もあり、
観光の合間に立ち寄りやすい場所です。
「狐の足あと」の専用駐車場も、無料で利用できるそうですよ。

中は撮影NGでしたので写真はないのですが、感想を書いてみます。
常設展示室
1階は、常設展示室。
中原中也がどのような生涯を送ったのかが、わかるようになっていました。
まず思ったのは、写真が驚くほどかっこいいんです。
小さい頃の写真も整った顔立ちだったので、たまたま写りがいい写真だったわけじゃなくて、
イケメンさんだったんだろうなぁと思いました。
でも年表には、静かに悲しみが並んでいました。
驚いたのは、30歳という若さで亡くなられたということ。
だけど年表を見て、「30年という短い期間なのに、こんなに色々なことがあったのか…」と思いました。
弟さんの死去。
若い頃から詩作に没頭。
東京での文学活動。
恋人との別れ。
子どもの死。
濃い人生だから詩が書けたのか、詩を書く人だからドラマチックな人生なのか。
いつも、このような施設に来ると、年表は斜め読みになってしまうことが多いのですが、
いつになく、じっくり読んでいました。
企画展示室
2階は、ライブラリや映像室があり、その後企画展示室という構成です。
私が行った時には、
中也、この一遍「汚れつちまった悲しみに……」という企画展示でした。
パンフレットが置いてあったので、1枚いただきました。

この詩は、私にはちょっと難しかったです。
「悲しみが汚れてしまった」って、どういうこと?でした。
恋人との別れや息子さんの死を経験されているので、
それが「悲しみ」なのかな…と思いつつ、なぜ汚れているのかは
よくわかりませんでした。
印象に残った詩
企画展の詩は難しかったのですが、私としては、1階で紹介されていた「月夜の浜辺」という詩が、印象に残りました。
月夜の浜辺
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
月に向ってそれは抛れず
浪に向ってそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、拾ったボタンは
指先に沁み、心に沁みた。月夜の晩に、拾ったボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?
わかりやすかったんです。
海辺でボタンを拾う。
ただそれだけの場面。
なのに、海の景色が浮かんできました。
波の音。
砂浜の色。
しゃがんで、小さなボタンを拾う瞬間。
もし自分だったとしても、
そのボタンは捨てないかもしれないな、と。
砂を払って、ポケットに入れて、
持って帰るかもしれないな、と。
かつては誰かの服の一部として、役割を果たしていたボタン。
それが、落ちてしまって、今役割がなくなっている。
そのボタンを今、拾った自分。
うまく説明できないけど、そのボタンが気になって、捨てられなかった気持ちも
なんとなくわかる気がしました。
詩って、全部理解しなくてもいいのかもしれませんね。
意味はわからなくても、風景だけが残っても。
それでも十分なのかもしれないなぁ、なんて思いました。
グッズが販売されていた
受付に戻ると、帰り際にグッズ販売があるのに気づきました。Tシャツやトートバッグです。
これらはもしかしたら、撮影させてもらえたかもしれませんが、聞いてみるのを忘れてしまいました。

このパンフレットにある「中也くん」というキャラクターがデザインされていて、かわいかったです。
キャンバストートバッグが1500円で売られていて、ちょっと欲しくなってましたが、購入はしませんでした。
オンラインショップもあるみたいですよ。
感想
山口に行く用事があり、1時間くらい時間があったので、思いついて行ってみました。
気づくと1時間はあっという間に過ぎていて、1階の年表をじっくり読んだために、企画展はあまり読めなくて、もったいなかったと思います。
2階の企画展はまた変わるみたいなので、またゆっくり時間を取って、訪れてみたい場所です。
前にある足湯カフェにも行きたいですしね。
中原中也。
名前は聞いたことがあったけど、どんな方なのか、どんな詩を書かれているのかほとんど知識がなかったので、次はもう少し知識を入れてから、改めて訪れたいと思います。
入館料もお手頃ですし、おしゃれな建物で、デートなんかにもおすすめな気がします。
いつも山口に行く時は、レノファ山口の試合観戦ばかりでカジュアルな服装ですが、ちょっと自分なりにきれい目な服装で訪れたいな、と思いました。





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