会話の中で苦手な言葉
ずっと前からなんですけど。
誰かに「わかる?」って聞かれると、心のどこかがぎゅっとなるような、なんとも言えない嫌な気持ちになります。
別に怒ってるわけでも、傷ついてるわけでもないんです。ただ、なんとなく――いや、けっこうはっきりと「うっ」となる。
言われた瞬間に、急に「テストされてる」ような気持ちになったり、「ちゃんと聞いてた?」って言われてる気がしたりして。
もっと言うと、「これを理解できる頭ある?」と言われているような気になることもあります。
たとえ相手にそんなつもりがないって、頭ではわかっていても、気持ちはどうしてもざらっとしてしまうんです。
他の人に言ってるのを聞いても、やっぱりざわざわ
ちょっと不思議なのは、自分が言われた時だけじゃなくて、誰かが誰かに「わかる?」って言ってるのを耳にした時も、同じように胸の奥がざわつくんです。
たとえば会議中に、
「ここまで、わかる?」
って言う人がいて、
「はい、わかります」
って答えてる人がいて。
それだけの会話なのに、私はそのやりとりを聞いてるだけで、息が浅くなってくる。
なんでだろうって考えたけど、
「わかる?」って、すごく上からっぽく聞こえる時があるんですよね。
もちろん、全部がそうじゃないんですけど、言葉の響きが強くて、突き刺さってくるというか…。
じゃあ、自分はどうしてるのかというと
でも、私も誰かに何かを説明していて、
「ちゃんと伝わってるかな」って不安になることはあります。
そんな時、つい「わかる?」って言いたくなる。
でも、その言葉が苦手な自分だからこそ、どうにか他の言い方に変えようとします。
「ここ、ちょっとわかりにくかったかも。どう思います?」
「伝わってたらうれしいんだけど、もし不明なところがあれば言ってくださいね」
「わかってもらえるかなぁ…うーん、どうかなぁ」
そんなふうに、少し遠回りでも、相手の気持ちに寄り添う言い方を選ぶようにしています。
それでも「結局、言ってることは同じでしょ」と言われたら、そうかもしれない。
でも、言い方って、やっぱり大事だと思うんです。
言葉の選び方で、人との距離って変わるから
私は、言葉のちょっとしたトゲとか、温度とか、そういうものに敏感なほうなんだと思います。
だから、相手の話し方ひとつで、安心できたり、距離を感じたりする。
「わかる?」という3文字が、たまたま自分にとってはトゲになっているだけの話かもしれないけど、それでも、こうして書きたくなるくらいには、気になってしまう。
だからもし、この記事を読んで「わかる?」って言われるのがちょっと苦手だなって感じた人がいたら、それだけでうれしいです。
そして、逆に誰かに何かを伝えるときに、ふと「わかる?」って言いそうになったら、ちょっとだけ、別の言い方を試してみるのもいいかもしれません。
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