4月、新年度。
職場にも新しい顔ぶれや、新しい組織体制がやってきて、ちょっと空気が変わった。
最初のうちは「慣れるまでの時間が必要だな」くらいに思っていたけれど、最近になって、ほんの小さな違和感がじわじわと広がってきている。
たとえば、自分が長く担当してきた業務のやり方に対して、「それって無駄じゃん。」という言葉がふいに飛んでくる。
言っている本人に悪気はないのかもしれない。だけど、そういう一言って、不思議と体の奥の方にひっかかる。
改善はしなければならないけれど、まだ業務をよく知らない人から、一事が万事「無駄」と決めつけられるのはどうなんだろう。
「やり方が違う=間違い」っていう考え方。そうじゃない場面だって、きっとあるはずなのに。
いまのところは、「そう感じる自分が敏感すぎるのかな?」と思うようにしてやり過ごしている。
でも、ふとしたときに肩の力が抜けなくなっていたり、以前より深く眠れなかったり、——そんな変化に気づくとき、「これは小さな違和感なんかじゃないのかも」と思ったりもする。
こういうことって、誰かに相談して「それはひどいね」って言ってもらえれば楽になるのかもしれない。
だけど、どこかで「自分が悪くとっただけかも」とも思ってしまって、声に出せず、ただ胸の奥にしまっておく日が続く。
先日から、せめて記録を残すことにした。
手帳のすみっこに、日付と一緒に感じたことを書き留めていく。
いざという時、音声録音はどうやるのか確認した。
何かを変えるためというより、まずは自分のために。
今の私は、前のように無理ができる体調ではない。
何かあったときに、「こうだった」と落ち着いて話せるように、少しずつ備えておくことにした。
そんなふうにして、自分を守る準備をしている人が、
もしかしたらこの春、私以外にもいるのかもしれない。
新しい風が吹いても、いつだって心のペースは人それぞれ。
無理せず、立ち止まりながら、今日も自分の足で歩いていけますように。
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