谷山浩子さん「夕焼けリンゴ」

雑記

— 心は分けられない、だから切ない

不思議と、何度も聴きたくなる曲

時々ふと聴きたくなる、昔の曲ってありませんか?

私にとって、そのひとつが谷山浩子さんの「夕焼けリンゴ」です。

気づくと再生ボタンを押していて、

ふと心の中が静かになる。そんな曲です。

歌詞に描かれているような経験は、私にはありません。

それでも、この曲の世界観に妙に引き込まれるんです。

聴くたびに、懐かしい駅の風景や、昔見た映画のワンシーンが浮かぶような、

そんな不思議な感覚に包まれます。

リンゴは分けられても、心は分けられない

「ひとつしかないリンゴ ふたりで食べた」

「心はふたつに わけられない」

初めてこの曲を聴いたのは、中学生の頃だったと思います。

このフレーズに、ハッとさせられました。

当たり前のことなのに、「確かになあ」と思ったのを覚えています。

リンゴは半分こにできても、心や気持ちはそうはいかない。

だからこそ切なくて、だからこそ尊い。

谷山浩子さんの声が、この物語を包み込む

谷山浩子さんの透明感ある声が、この物語に完璧に寄り添っています。

優しくて、どこか寂しくて――

その声を聴いているだけで、心の奥の静かな場所へと連れて行かれる気がします。

そして、この切ないメロディ。

作曲は、「もう一度夜を止めて」で知られる崎谷健次郎さん。

そういえば、あの曲も、ふと聴き返したくなる曲のひとつです。

どちらも、メロディの力で記憶をそっと揺さぶってくるような気がします。

歌詞とメロディが、そっと記憶に寄り添ってくる

何度も聴きたくなる理由は、切ない歌詞と、それに寄り添う美しいメロディ。

歌詞が描く情景とメロディが、何度でも、心に染み込んでくる。

気分が沈んだとき、静かに何かを受け止めたいとき、癒されたいとき――

この曲はそっと、隣にいてくれるような存在です。

おわりに

「夕焼けリンゴ」は、ただの失恋ソングではありません。

誰かと何かを分け合った記憶や、分けられなかった想い。

それを抱えて、前に進もうとする優しさが描かれているように思います。

恋をしたことがあっても、なくても。

遠い駅で誰かを見送ったことがあっても、なくても。

それでも、この曲は、心の奥にそっと届いてくる。

そして私は、きっとこれからも、

「何を聴こうかな」と思ったとき、

この曲をそっと、再生するのだと思います。

プロフィール
この記事を書いた人
たけのこ

50代女性会社員です。子育てがひと段落し、趣味を楽しみながら定年までの会社員生活を過ごしています。
趣味はサンフレッチェ広島を中心としたJリーグ観戦。最近はWEリーグも気になり始めました。その他、好きなYoutuberさんの話など、日々気になったことを綴っています。

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