約束の日が近づくと行きたくなくなる。それでも私が約束を守る理由

雑記

人と会う約束をしたあと、たいてい一度は後悔します。

約束したときは、もちろん会いたいと思っています。
その日なら予定も空いているし、楽しそうだとも思っています。

ところが、約束の日が近づいてくると、だんだん気が重くなります。

何を着ていこう。
何時に家を出ればいいだろう。
電車に乗るのも面倒だな。
その日は家でゆっくりしていたいな。

そして当日になると、

「どうして約束してしまったんだろう」

と思ってしまいます。

約束がなければ、たぶん出かけない

出かけたくないからといって、その人に会いたくないわけではありません。

予定そのものが嫌なわけでもありません。

ただ、家の中で過ごしている自分を、外へ向かう自分に切り替えるのが、とても大変なのです。

着替えて、身支度をして、荷物を用意して、時間を見ながら家を出る。

一つひとつは大したことではないのに、出かける前になると、すべてが大仕事のように感じます。

一人で出かける予定なら、

「今日はやめておこう」

と簡単に取りやめてしまいます。

けれど、人と約束していると、そうはいきません。

待っている人がいる。
行くと言ってしまった。
急に断ったら迷惑をかける。

約束が義務になり、その義務に引っ張られるようにして、なんとか家を出ています。

自分の意思だけでは動けないので、約束の力を借りている、と言ったほうが近いのかもしれません。

行ってみると、たいてい楽しい

そんなに気が重かったのに、いざ行ってみると、たいてい楽しく過ごしています。

家を出るまでの自分は何だったのだろう、と思うくらいです。

会って話しているうちに笑って、食事を楽しんで、

「今日は来てよかった」

と思います。

帰り道には、

「また会いたいな」

と思うこともあります。

それなのに、次の約束をすると、また同じように後悔します。

約束をする。
近づくと気が重くなる。
当日は行きたくなくなる。
それでも出かける。
行けば楽しい。

何年たっても、この繰り返しです。

約束をすっぽかして、友人をなくしたこと

今の私が、どれほど行きたくなくても、できるだけ約束を守ろうとするのには、理由があります。

大学生の頃、友人との約束をすっぽかしてしまったことがあります。

約束はしていたけれど、当日になると、どうしても行きたくなくなりました。

今のようにスマートフォンで簡単に連絡できる時代ではありませんでした。

それでも、連絡する方法がなかったわけではありません。

本当は、行けないと伝えることもできたはずです。

けれど私は、連絡もせず、そのまま約束の場所へ行きませんでした。

さらに悪かったのは、そのあとです。

謝らなければいけないと思いながら、謝れませんでした。

相手が怒っているのではないか。
嫌われてしまったのではないか。
何と説明すればいいのだろう。

考えれば考えるほど、連絡できなくなりました。

時間がたつほど、ますます謝りにくくなり、結局、その友人とは疎遠になりました。

親しかった友人でした。

あのとき、約束の場所に行っていれば。
せめて、行けないと連絡していれば。
そのあと、きちんと謝っていれば。

今でも、ときどき思い出します。

行きたくない気持ちは、相手への気持ちとは違う

あの頃の私は、「行きたくない」という自分の気持ちを、うまく扱えませんでした。

行きたくないのだから仕方がない、と逃げてしまいました。

でも、相手からすれば、理由も分からないまま待たされたのだと思います。

私が出かけることを負担に感じていたことと、友人を大切に思っていたことは、別の話でした。

けれど、何も伝えなければ、その気持ちは相手には届きません。

私にとっては、「今日は外に出られない」という問題でも、相手にとっては、「約束を破られた」という出来事になります。

行きたくない気持ちが悪いわけではありません。

ただ、その気持ちのまま相手を置き去りにしてはいけなかったのだと思います。

約束は、自分を外へ連れ出すもの

その経験があるから、今は約束したことを義務にしています。

行きたいか、行きたくないかを、当日の自分に決めさせないようにしています。

約束したのだから行く。

少し窮屈ですが、私にはそのくらいがちょうどいいようです。

もし予定をすべて、その日の気分で決めていたら、私は今よりずっと家にこもっていると思います。

面倒だから、今日はやめておこう。
疲れているから、また今度にしよう。

そうしているうちに、誰かと会う機会も、楽しい経験も、どんどん減ってしまうかもしれません。

約束は、ときどき重荷になります。

それでも同時に、自分一人では動けない私を、外へ連れ出してくれるものでもあります。

これからも、きっと後悔する

おそらく私は、これからも約束したあとに後悔します。

当日になれば、

「家にいたいな」

と思うでしょう。

それでも、なんとか支度をして、家を出ます。

そしてたいてい、帰り道には、

「行ってよかった」

と思うのです。

約束を楽しみに待てる人には、少し不思議に見えるかもしれません。

けれど私にとって約束は、楽しい予定である前に、自分を動かすための小さな義務です。

あのとき失った友人のことを思い出しながら、今度こそは約束を置き去りにしないように。

今日も私は、行きたくない気持ちを連れたまま、出かけています。

プロフィール
この記事を書いた人
たけのこ

50代女性会社員です。子育てがひと段落し、趣味を楽しみながら定年までの会社員生活を過ごしています。
趣味はサンフレッチェ広島を中心としたJリーグ観戦。最近はWEリーグも気になり始めました。その他、好きなYoutuberさんの話など、日々気になったことを綴っています。

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