サンフレッチェ広島は今、オーストリアでキャンプを行っている。
シーズン開幕前のこの時期、私が毎日のように楽しみにしているのが、クラブから配信されるキャンプ動画だ。
移動中の様子から、練習風景、選手のインタビュー。
更新されるたびに、今日はどんな映像が見られるのだろうと楽しみにしている。
ところが、今日は動画の配信がなかった。
トレーニングマッチの翌日だったので、リカバリー中心の一日だったのかもしれない。
毎日配信されると決まっているわけでもないし、動画がない日があって当然だ。
それなのに、何度も公式サイトやSNSを確認してしまった。
そして、動画が配信されなかったことで、私は思っていた以上にキャンプ情報を楽しみにしていたのだと気づいた。
サッカーの試合なら何でもいいわけではない
日本代表の試合を見ていても、もちろん面白い。
有名な選手が集まり、国を背負って戦う試合なのだから、レベルも高い。
それでも私にとっては、日本代表の試合を見るよりも、サンフレッチェの試合を見る方がずっと面白い。

単純に試合内容やサッカーの質だけで比べているわけではないのだと思う。
私はサッカーを見ることそのものよりも、サンフレッチェを応援することが好きなのだ。
どちらが勝っても構わない試合と、どうしても勝ってほしいチームの試合とでは、やはり気持ちの入り方が違う。
得点が決まれば飛び上がるほどうれしいし、失点すれば落ち込む。
選手交代にも一喜一憂し、試合後のインタビューまで見届ける。
サッカー観戦が趣味なのだと思っていたけれど、正確には「サンフレッチェを応援すること」が趣味なのかもしれない。
練習しているだけなのに見ていたい
試合だけではない。
遠いオーストリアの地で選手たちが練習している。
自転車をこいでいる。
練習後に水風呂へ入っている。
選手同士で話しながら笑っている。
よく考えれば、どれも特別な出来事ではない。
それでも、そんな一コマ一コマにときめいてしまう。
新加入選手がチームになじんでいそうだとか、この二人はよく一緒にいるのだなとか、選手が元気そうでよかったとか。
ほんの数秒の映像から、いろいろなことを想像する。
キャンプ情報を見ることでシーズン開幕への期待が高まるのはもちろんだけれど、それだけではない。
開幕までの途中経過として見ているのではなく、その場面を見ること自体が楽しいのだ。
もしかすると、これはもう「推し活」に近いのかもしれない。
対戦相手の配信を見て思ったこと
先日のトレーニングマッチでは、対戦相手のチームが試合映像を配信してくれていた。
とてもきれいな画質だった。
ピッチ全体を定点で映し続ける映像ではなく、カメラがきちんとボールを追い、試合の流れが分かるように撮影されていた。
海外で行われている練習試合を、広島にいながら見ることができる。
ありがたい時代になったと思う。
同時に、オーストリアのチームのサポーターも、きっとこうした映像を楽しみにしているのだろうと思った。
遠征やキャンプに行けないサポーターにとって、クラブが発信する動画は、チームとの距離を近づけてくれる大切なものだ。
今は、サンフレッチェのトレーニングマッチが毎回リアルタイムで配信されるわけではない。
けれど、これから配信を望む人がもっと増えていけば、いつかキャンプ中のトレーニングマッチも当たり前のように見られる時代が来るのかもしれない。
以前なら、キャンプの様子は新聞の記事や短いニュース映像で知るものだった。
今では、選手が現地でどんな表情をしているのかまで、ほぼリアルタイムで見ることができる。
一度その楽しさを知ってしまうと、もっと見たいと思ってしまう。
どんな小さな情報でも知りたくなる
キャンプ中は、とにかくどんなことでも知りたくなる。
今日の練習はどうだったのか。
誰がゴールを決めたのか。
新加入選手はどんな様子なのか。
選手たちは何を食べているのか。
オーストリアは暑いのか、寒いのか。
練習場の景色はどんな感じなのか。
試合の結果だけでなく、チームがシーズンに向けて少しずつ出来上がっていく過程を見ていたいのだと思う。
もちろん、選手にとっては、あまりカメラに追いかけられると落ち着かないこともあるだろう。
練習内容や戦術など、公開できない情報もたくさんあるはずだ。
それでも、選手やスタッフの負担にならない範囲で、これからもいろいろな場面を見せてもらえたらうれしい。
動画がない日も、キャンプは続いている
今日は動画がなかった。
少し残念だったけれど、そのおかげで、自分が何を楽しみにしているのかがよく分かった。
私は試合だけを待っているのではない。
選手たちが練習し、笑い、少しずつチームになっていく時間も含めて、サンフレッチェを応援することを楽しんでいる。
動画が配信されていない間も、選手たちは遠いオーストリアで練習している。
明日は何か更新されるだろうか。
また公式サイトやSNSを何度も確認しながら、次のキャンプ情報を待ちたいと思う。





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