以前、このブログで「しがない数学徒さん」というYouTuberの方について書きました。

灘高校から岡山大学理学部数学科へ進学された方で、最初に見たのは「灘から岡大に行った男の自分語り」という動画でした。
かわいらしい雰囲気なのに、話を聞いていると隠しきれない知性があるんです。
話し方が分かりやすく、ユーモアもあって、コント動画も面白い。
このブログを開設した頃、かなりはまっていて、当時は新しい動画が公開されるたびに見ていました。
しかし、しばらく動画が上がらなくなり、そこから活動を追わなくなっていました。
記事の内容が古くなってしまっているので、削除した方がいいのかと思うこともあるのですが、
ほとんどアクセスされない私のブログの中で、今もアクセスがある貴重な記事。
そんな理由もあり、残させてもらっています。
雷獣に入られたのは知っていましたが、活動を追わないくせに
「しがない数学徒さん、今はどうされているんだろう」
とは、時々思っていました。
岡山大学卒業後のことが気になっていた
私が以前の記事を書いたころ、しがない数学徒さんはまだ岡山大学の学生でした。
その後、無事に大学を卒業され、YouTuberとして活動されると聞いていました。
それはそれで、しがない数学徒さんらしい道なのかなという感想でした。
普通の会社員や公務員として働く姿は、あまり想像できなかったからです。
豊かな発想と話す力があり、何より、人とは少し違うものの見方をされているように感じます。
YouTubeで活躍することにも十分な可能性があるのだろうな、と思っていました。
一方で、親世代の私は、少しだけ心配でもあったのです。
YouTubeという仕事はすばらしい仕事だけど、ずっとそれメインだけで継続するのはかなり大変そうに思うからです。
おそらくそこから、なんらかのビジネスを始められることになるんだろうな、と。
これほど勉強ができて、頭のいい方が、この先どんな方向へ進んでいかれるのだろうと、気になっていました。
久しぶりに知った近況は「医学部再受験」
今回、久しぶりにしがない数学徒さんのことを調べてみて驚きました。
現在、医学部を目指して受験勉強をされているというのです。
2026年3月に、ご自身のYouTubeチャンネルで医学部再受験を発表されていました。
さらに、受験勉強のためのチャンネルも開設し、模試を受けたり、医学部の過去問に取り組んだり、長時間の勉強を配信したりされています。




思いつきや受験企画ではなく、
医師になることを目的に、医学部入学を目指す受験生として、勉強を始められているのです。
私が知らない間に、しがない数学徒さんは新しい目標を見つけられていました。
驚いたけれど、それ以上にうれしい気持ち
医学部を目指されていると知ったとき、最初に感じたのは驚きでした。
しかし、その次に出てきたのは、
「ほんとによかった」
といううれしい気持ちでした。
尊敬もあります。
医学部受験は、きっと簡単な挑戦ではないと思うんです。
優秀なしがない数学徒さんであっても、必ず合格できるとは言えないものだと思うんです。
それでも、自分で進みたい方向を決め、そのために勉強を始められたというのがすごいし、何だかとてもうれしかったのです。
岡山大学を卒業したあと、どんな道へ行かれるんだろう。
YouTubeを続けながら、将来はどうされるのだろう。
勝手ながら気になっていたことに、新しい展開・方向性ができたということです。
医学部に合格するだけが、今回の挑戦の価値ではなくて、
自ら目標を決めて、そこへ向かって動き始められていることが、何より大きなことなのかなと思います。
以前の勉強とは違うのかもしれない
しがない数学徒さんは、子どものころから非常に勉強ができた方です。
その一方で、親からの期待を背負い、勉強することがつらくなった時期があったと話されていました。
以前、その話を聞いたとき、私には他人事と思えなかったのです。
私の息子も進学のことで悩み、
「大学には行かない」
と言ったことがあったからです。
「中学受験はしたくなかった。ただ、お母さんへの忖度だった」とか、
「こんなことになったのもすべてお母さんのせいだ」と責められたこともあります。
子どものためを思って期待する親と、その期待を重荷に感じる子ども。
どちらが悪いという話ではないのでしょうけれど。
親は、その子にできるだけよい道を歩んでほしいと思うものです。
しかし、親が思う「よい道」と、本人が歩きたい道が同じとは限らない。
しがない数学徒さんにとって、かつての勉強には、周囲の期待に応えるという意味の方が強くあったのかもしれませんね。
けれど、今回の医学部受験は、ご自身で決めた挑戦とのことです。
同じ「勉強」でも、誰かに求められてするのと、自分で選んでするのとでは、まったく違うでしょう。
しがない数学徒さんが今、再び机に向かっている姿には、昔とは違う強さがあるように感じます。
親御さんの気持ちまで想像してしまう
ほんとに大きなお世話なのですけれど、私はご両親の気持ちまで想像してしまいました。
灘中学校、灘高校へ進みながら、途中で勉強が苦しくなり、大学でも休学を経験した息子さん。
岡山大学を卒業したあとは、大学院にも企業にも進まず、YouTuberとして活動されている。
ご両親がどのような気持ちで見守ってこられたのかは、分からりません。
YouTuberとして活動することを、心から応援されていたかもしれないし。
将来を心配されていたかもしれないし。
おそらく、いろいろな思いがあったのではないかと思います。
今回、息子さんが自分の意思で医学部を目指すと決め、勉強を始めた姿を、どのように見ておられるのでしょう。
驚かれたのか。安心されたのか。
また無理をしすぎないかと心配されているのか。
私が親なら…またすごく難しいところに行ったな…という思いもありつつ、うれしさと心配の両方を感じると思います。
目標が決まったことは、うれしい。
けれど、難しい挑戦だけに、追い込みすぎてほしくないとも思う。
合格してほしい。
でも、何より元気でいてほしい。
きっと、そんな気持ちになられているのかな。
優秀だからこそ、実現するかもしれないと思える
26歳からの医学部再受験と聞けば、普通なら「かなり難しいだろう」と思ってしまいます。
しかし、しがない数学徒さんの場合は、
「本当に合格するかもしれない」どころか「たぶん合格するだろう」
と思わせるものがあります。
もともとの学力が高いだけではありません。
自分で決めて、最後まで本気で取り組んだ時の結果って、もしかしたらまだ見られたことがないのではないでしょうか?
これまで動画で感じた知性を思うと、全く現実離れした挑戦ではないと感じます。
この人なら、実現できないわけがない。
そんな期待を持たせてくれます。
ずっと見ていなかった私が書いてよいのか
今回の記事を書こうと思ったとき、少し迷いました。
最初にしがない数学徒さんの記事を書いたときは、動画をかなり見ていて、
単純に見ていない人に紹介したくて書いたけれど。
最近はしがない数学徒さんの動画を、見ていないものもたくさんあるし、
受験勉強の動画も、まだ一部しか見ていません。
そんな私が、今の活動について記事を書いていいのかな?とも思いました。
でも、ずっと追い続けていなかったからこそ感じた驚きもありましたし。
数年前に気になっていた若い人が、知らない間に自分の道を見つけ、もう歩き始められていた。
久しぶりに近況を知り、感想を書いてもいいかなって。
詳しい情報を紹介することはできないけれど、以前の記事を書いた者として、この続きを残しておきたいと思ったのです。
昔の記事に、自分で驚いた
今回、この記事を書くにあたり、以前の記事を読み返していて、驚いたことがあります。
私は当時、こんなことまで書いていたのです。
「YouTubeを続けながら、もう一度大学を受験したり、東京でさまざまな人に出会ったりして、自分なりの道を探してほしい」と。
今読み返すと、大きなお世話ですよね。
親でもない私が、心配することではないし、お恥ずかしい。
しかし、今日の状況を予想していたわけではないけれど、偶然にも
数年前に勝手に想像していた方向と、今の状況が少し重なっているんです。
未来は分からないものだと思いました。
しがない数学徒さんのことは、息子と年齢が近いこともあり、つい親のような目線で見てしまいます。
私の息子は今、大学を留年し、休学しているのです。
親として。どうなってしまうのか、将来について不安しかないんです。
そんな中、しがない数学徒さんの挑戦を勝手に、私の子供の今後への希望にもしています。
合格だけを願うのではなく
しがない数学徒さんのYoutubeの視聴者として、医学部に合格されるところを見たいです。
医学生になったしがない数学徒さんの動画も、きっと面白いでしょう。
医師になり、難しい医学の話を分かりやすく説明される姿も想像できます。
ご自身が心療内科にかかってきた経験を踏まえて、患者さんの心に寄り添った診療をされるのでしょう。
白衣、似合うでしょうね。
一番願いたいのは、無理をしすぎないことです。
かつて勉強によって苦しくなった経験がある方だからこそ、周りの期待や、結果だけを求めて自分を追い詰めないでいただきたいな、と。
そういいながら、合格をすごく期待しているのは矛盾しているかもしれないのですけどね。
新しい挑戦を、離れた場所からひっそりと応援しています。
しがない数学徒さんが、自分で選んだ道を、元気に歩いていけますように。







コメント