私はスーパーへ行くなら、夜8時ごろと決めています。
毎日ではありませんが、買い物に行くときは、できるだけこの時間です。
理由は、お惣菜が半額で買えるかもしれないから。
閉店が近づいたスーパーのお惣菜売り場には、昼間とは違う空気が流れています。
すでにほとんど残っていない日もあれば、まだ選び放題の日もあります。
たくさん残っていると思って喜んだら、まだ20%引きだったりします。
ここで、迷います。
20%引きで買うか。
もう少し待って、半額を狙うか。
20%引きは、意外と悩ましい
20%引きでも、もちろん定価より安く買えます。
食べたいものが確実に手に入るという安心感もあります。
しかし、その場で買ってしまったあとに半額シールが貼られたら、
「あのとき、もう少し待っていれば……」
と思うでしょう。
定価500円のお惣菜なら、20%引きで400円。
半額なら250円。
一つだけなら150円の違いですが、いくつか買えば、それなりの金額になります。
ただし、半額になるまで待ったからといって、買えるとは限りません。
待っている間に、ほかの人が買ってしまうこともあります。
確実な20%引きを選ぶか。
売り切れる危険を冒して、半額に賭けるか。
夜のお惣菜売り場では、ひそかにそんな駆け引きが行われています。
値引きされるのを待っているとは悟られたくない
半額になるまで待つと決めても、お惣菜売り場の前に立ち続けるのは、少し気まずいものです。
そこで、いったん別の売り場へ移動します。
野菜を見たり、牛乳を見たり、特に買う予定のなかったものを眺めたり。
そうして頃合いを見て、お惣菜売り場へ戻ります。
まだ20%引き。
もう一周します。
けれど、あまり長く離れていると、半額になる前に欲しいお惣菜が売れてしまうかもしれません。
近すぎず、離れすぎず。
店員さんを追いかけているように見えない程度に、売り場の様子をうかがいます。
こちらが気にしているほど、店員さんは何とも思っていないのでしょう。
それでも、何となく堂々とは待ちにくい。
半額シールを待つ時間には、独特の緊張感があります。
半額になった途端、売り場の空気が変わる
店員さんが新しいシールを貼り始めると、それまで静かだった売り場に少しずつ人が集まってきます。
さっきまで誰も見ていなかったお惣菜が、急に魅力的なものになります。
商品そのものは、何も変わっていません。
変わったのは、貼られているシールだけです。
それなのに、それまで買うかどうか迷っていたものまで、
「半額なら買っておこうかな」
と思えてきます。
これが危険です。
安く買うために来たはずが、安いからという理由で予定以上に買ってしまうことがあります。
半額シールには、財布のひもを締める力と、緩める力の両方があるようです。
今日買ったものは、すべて半額だった
今日は到着したタイミングがよかったみたいで、珍しく買ったものがすべて半額でした。
合計金額は約2000円。
定価なら4000円だったということです。
2000円も安く買えたと思うと、かなり得をした気分になります。
お惣菜を買わずに全部自分で作れば、もっと安いのかもしれませんが、
材料をそろえて、調理して、洗い物をする手間もあります。
いろいろな種類を少しずつ食べられることを考えると、半額のお惣菜はありがたい存在です。
家族分。明日食べられる分まで。と考えて選びます。
今日の夕食だけでなく、明日の食事まで確保できました。
全部半額の買い物かごをレジへ
買い物かごを見ると、半額シールが貼られた商品ばかりでした。
ここまで全部が半額だと、レジで何か思われるだろうか。
一瞬、そんなことも考えました。
でも、安くなった商品を買っているだけです。
お店にとっても、売れ残って廃棄するより、誰かが買ったほうがよいはずです。
私のお財布は助かり、お店の商品は売れ、お惣菜は捨てられずに済む。
そう考えれば、悪いことは何もありません。
堂々と、半額シールだらけの買い物かごをレジへ出しました。
半額を待つ時間も含めて、ちょっとした楽しみ
半額のお惣菜を買うことは、節約のひとつです。
けれど私にとっては、
「今日は何が残っているだろう」
「これは半額まで待てるだろうか」
「もう一周して戻ってみよう」
と考える、ちょっとしたイベントでもあります。
売り切れて、何も買えない日もあります。
20%引きで買った直後に半額になり、少し悔しい日もあります。
そして今日のように、すべて半額で買いたいものを買えた日もあります。
2000円を支払い、4000円分のお惣菜を抱えて帰る夜。
ささやかですが、今日はラッキーな日でした。




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