ブルボンの「チョコリエール」を、最近よく買っている。
昔からあるお菓子なので、もちろん存在は知っていた。
子どもの頃にも食べた記憶がある。
でも、いつの間にか自分で買うことはなくなっていた。
それが最近、なぜかまた頻繁に買うようになった。
きっかけは、美容院だった。
美容院で久しぶりに食べた
いつも行っている美容院では、髪を染めている間に、お茶とちょっとしたお菓子を出してくださる。
そこである日出てきたのが、チョコリエールだった。
「あ、これ懐かしい」
と思いながら食べた。
そして、
「えっ、チョコリエールって、こんなにおいしかったっけ?」
となった。
久しぶりに食べると、香ばしいビスケットとチョコの組み合わせが、ものすごくおいしく感じた。
それ以来、スーパーで見かけると買うようになった。
美容院で出してもらわなかったら、今も自分から買うことはなかったかもしれない。
昔から知っているものでも、こうやって何十年かたって、もう一度好きになることがあるんだなと思う。
改めて見ると、ちょっと変わったお菓子だ
チョコリエールといえば、あの独特の形。
細長いビスケットの真ん中に、チョコレートがきれいに入っている。

ブルボンによると、小麦全粒粉を使って香ばしく焼いた「ダイジェスティブビスケット」に、マイルドなチョコレートを組み合わせたお菓子なのだそうだ。現在は2本ずつの個包装が7袋、全部で14本入っている。
私が好きなのは、やっぱりこのビスケット部分だと思う。
普通の甘いクッキーとは少し違って、香ばしい。
そこにチョコが入る。
チョコだけを食べるより軽いし、ビスケットだけよりちょっとぜいたく。
このバランスがいい。
2本ずつ入っているのも、ちょうどいい。
……と言いながら、当然1袋では終わらない日もある。
1977年からあるらしい
今回、チョコリエールについて調べていて驚いた。
発売されたのは、1977年10月。
昭和52年である。
もうすぐ発売から50年になる。
ちなみにブルボンでは、ルマンドが1974年、チョコリエールが1977年、バームロールが1978年、エリーゼが1979年に登場している。
すごい。
スーパーのお菓子売り場で今も普通に並んでいる商品ばかりだ。
新しいお菓子が次々に発売される中で、何十年も残り続けるというのは、考えてみるとかなりすごいことだと思う。
あの形、作るのが大変だったらしい
さらに面白かったのが、チョコリエールの開発時の話だった。
今では当たり前のように見ている、あの細長いタルトのような形。
発売当時は、これほど細長いタルト状のビスケットは珍しかったそうだ。
そのため、ビスケットが型からうまく抜けなかったり、中に入れるチョコクリームが均一に広がらなかったりと、開発には苦労があったという。
知らなかった。
私はこれまで何の疑問もなく、
「チョコリエールって、こういう形のお菓子」
と思って食べていた。
でも、誰かがこの形を考え、どうやったらきれいに作れるのか試行錯誤したから、今のチョコリエールがある。
そう考えると、次に食べるとき、ちょっとだけ見る目が変わりそうだ。
「チョコリエール」って、そもそも何?
そしてもうひとつ気になった。
チョコリエール。
よく考えると、不思議な名前である。
何語なんだろう。
調べてみると、意外にもそのままのフランス語などではなかった。
ブルボンによれば、「チョコ」と、それを包み込むような包容力を感じさせるイメージから作られた造語なのだそうだ。
「包容力」。
チョコリエールから、今まで一度も包容力を感じたことはなかった。
でも言われてみれば、両側をビスケットで囲んで、その中にチョコが収まっている。
なるほど。
包み込んでいるように見えなくもない。
「コーヒーリエール」もあった
さらに驚いたことに、昔は「コーヒーリエール」という商品もあったらしい。
これは知らなかった。
名前からすると、チョコ部分がコーヒー味だったのだろうか。
ちょっと食べてみたい。
チョコリエールが今まで残り、コーヒーリエールは姿を消した。
半世紀近く売れ続けるお菓子と、そうでないお菓子。
その違いはどこにあるのだろう。
そんなことまで考えてしまった。
昔からあるものを、今になって好きになる
チョコリエールは、新しく見つけたお菓子ではない。
ずっと前から知っていた。
たぶん昔も何度か食べている。
それなのに、美容院でたまたま1本出してもらったことで、
「これ、おいしいな」
と今さら気づいた。
それからスーパーのお菓子売り場で、チョコリエールを探すようになった。
昔からあるものでも、久しぶりに出会うと、前とは違って感じることがある。
自分の好みが変わったのかもしれないし、大人になってから食べるからおいしいのかもしれない。
理由はよくわからない。
ただ今の私は、ブルボンのお菓子が並んでいる棚を見ると、かなりの確率でチョコリエールに手が伸びる。
きっかけを作ってくれた美容院に、ちょっと感謝している。






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