
2026年8月22日、エディオンピースウイング広島で行われたサンフレッチェ広島対川崎フロンターレの試合を現地観戦した。
スタジアムへ向かうと、ヒロパにはたくさんの人がいた。
試合前から、あたりはいつもの休日以上ににぎわっていた。公式発表によると、この日の入場者数は27,057人。チケットは完売していたようで、その数字にも納得できる人の多さだった。

この日は「PEACE MATCH 2026」として開催された試合でもあった。
エディオンピースウイング広島は、平和記念公園や原爆ドームのすぐ近くにある。サッカーの試合を楽しめる日常が、当たり前ではないことを改めて考える日でもある。

そんな特別な試合で迎えた相手は、川崎フロンターレ。
試合が終わって、いちばん強く残った私の感想は、とても単純なものだった。
川崎、強かったー。
結果は1対1の引き分け。
負けたわけではない。でも、ホームで先制しながら追いつかれての引き分けなので、うれしくもない。
そんな試合について、ブログに何を書こうか少し困った。
劇的な勝利なら、いくらでも書ける。たくさんゴールが入れば、あの場面がよかった、この選手がすごかったと振り返れる。
でも、勝てなかった試合にも、現地へ行ったからこそ持ち帰ったものは、いくつもあった。
暑い夜のピースウイング

この日は、とにかく暑かった。
夜の試合とはいえ、公式記録では試合中の気温は31.2度、湿度は69%。しかも無風だった。
試合前のピッチでは選手たちが練習していた。これから、この暑さの中を90分間走るのかと思うと、それだけでも大変そうに見えた。
スタンドで見ているだけでも暑い。選手たちは、私には想像できないほど苦しかったのだろう。

それでも、バックスタンドの向こうに見えた夕焼けはきれいだった。
勝敗とは関係のない景色だけれど、こういう瞬間も現地観戦の一部だと思う。
暑い。人が多い。まだ試合は始まっていない。
それでも夕焼けを見ながらピッチを眺めていると、今日もここへ来てよかったと思えた。
加藤陸次樹選手の今季初ゴール

前半のサンフレッチェは悪くなかった。
川崎にボールを持たれる時間もあったが、広島も自分たちの形でチャンスを作っていた。
そして前半28分、中島洋太朗選手からボールを受けた東俊希選手が左サイドからクロスを上げる。それを加藤陸次樹選手が頭で合わせ、先制ゴールを決めた。
きれいなゴールだった。
そして、加藤選手にとっては今季初ゴールだった。
ようやく決まった。
この日、飲み物の売り子さんから飲み物を買うと、選手のステッカーがもらえた。その中に、加藤選手がコーナーフラッグを持っているデザインがあった。

その加藤選手が、この試合で今季初ゴールを決めた。
もしかして、あのステッカーも少しは関係していたのだろうか。
そんなことはないかもしれないけど、その日に生まれたゴールが偶然つながったようで、少しうれしくなった。
いい感じなのに、追加点が入らない
先制したあとの広島も、追加点を狙って攻めていた。
ただ、いいところまでいくのに、なかなかもう1点が入らない。
見ているこちらとしては、「今のうちにもう1点取ってほしい」と思っていた。
1点差のままでは怖い。
一つのプレーで、すぐに追いつかれてしまう。
ガウル監督も試合後、広島には追加点を奪って試合を決めるチャンスがあったと振り返られていた。
前半のうちに、もう1点入っていたら。
試合後にそう考えてしまう試合だった。
後半は「勝ってほしい」から「負けないで」に変わった
後半に入ると、少しずつ川崎の怖さが増していった。
後半13分、川崎のコーナーキックから山本悠樹選手に決められ、同点になった。
まだ時間は十分にあった。当然、広島の勝ち越しを期待した。
ただ、選手交代が進んでからは、むしろ川崎に押されているように感じる時間も増えた。
広島にも、川村拓夢選手のシュートがポストに当たる惜しい場面などはあった。それでも、試合が終盤に近づくにつれ、私の気持ちは少しずつ変わっていった。
勝ってほしい。
それよりも、負けないでほしい。
川崎は、やはり強かった。
ボールを持ったときに慌てない。狭いところでもつなぐ。こちらが少し隙を見せると、ゴール前まで運んでくる。
ガウル監督も、川崎について「個のクオリティーが高い」と話されていた。また、川崎の中盤の選手が広島のディフェンスラインと中盤の間で流動的に動き、セカンドボールを拾われていたことも説明している。
そのため広島は、後半に3バックから4バックへ変更した。プレシーズンから準備していた「プランB」だったという。
スタジアムで見ていた私には、細かな戦術まではわからなかった。
でも、川崎が強く、広島が思うように戦えない時間があったことはよくわかった。
この試合のシュート数は両チームとも13本。数字の上でも、拮抗した試合だった。
広島が一方的に悪かったわけではない。どちらが勝ってもおかしくない、厳しい試合だったのだと思う。
誕生日の松本泰志選手
この試合で印象に残った選手の一人が、途中出場した松本泰志選手だった。
松本選手は後半11分、中島洋太朗選手に代わってピッチに入った。
よく動かれてるように見えた。ボールのある場所へ顔を出し、攻撃にも守備にも関わろうとしていた。
後から知ったのだが、8月22日は松本選手の28歳の誕生日だったらしい。
誕生日だから、いつも以上に気持ちが入っていた、とかあるのだろうか。
それとも、誕生日だと知ったから、私の中で松本選手のプレーがより印象的なものになっただけなのか。
どちらにしても、誕生日にピッチでプレーする松本選手を見られたのはよかった。
勝利をプレゼントすることはできなかったけれど、動きはよかったように思う。
DAZNで見たら、山本悠樹選手がかっこよかった
家に帰ってから、DAZNで試合を見返した。
現地では、川崎に追いつかれたことがショックで、誰がどのように決めたのかまではよく見えていなかった。
映像で確認すると、山原怜音選手のコーナーキックにペドロ・ホマーノ選手が飛び込み、その後ろにいた山本悠樹選手が右足で合わせていた。
難しいボレーシュートだった。
川崎の公式サイトでも、この日の「アウェイで大賞」には山本選手が選ばれている。中盤で攻撃の起点となり、同点ゴールも決めたことが評価されていた。
そして、ゴール後の山本選手を見ながら、私は思った。
山本選手、かっこいいな。
ちょっと、森島司選手に雰囲気が近いような?
もちろん、広島サポーターとしては、決められてうれしいわけではない。
それでも、かっこいいものはかっこいい。
現地では「追いつかれた」としか思えなかった場面も、DAZNで見返すと、誰がどう動いていたのかがよくわかる。
悔しい失点なのに、少し違う見え方をした。
これも、現地観戦のあとに映像を見返す面白さなのだと思う。
見たい選手が増えるほど、難しくなる
今のサンフレッチェには、見たい選手がたくさんいる。
先発した中島洋太朗選手ももっと見たい。途中から入った松本泰志選手も見たい。復帰した川村拓夢選手も見たいし、若い小林志紋選手のプレーを、長く見たい。菅ちゃんの出場も、ずっと待っている。
もちろん、大迫敬介選手も見たい。
でも、ピッチに立てる選手の数は決まっている。
誰かが出れば、誰かは出られない。
いろいろな選手を見たいと思う一方で、勝つためには、その試合に合った選手を監督が選ばなければならない。
選手層が厚くなったということなのだから、チームにとってはよいことだと思う。
それでも応援している側としては、難しい。
好きな選手、気になる選手、これから活躍してほしい選手。みんなに出場してほしいけれど、それはできない。
だからこそ、途中出場した選手がよい動きを見せるとうれしくなるし、短い出場時間でも目で追いたくなるのかもしれない。
引き分けの夜に持ち帰ったもの


試合は1対1で終わった。
サンフレッチェは開幕から2連勝していたので、できればこの試合も勝ってほしかった。先制しただけに、勝点3を取れなかったことは残念だ。
それでも、開幕から3試合無敗。
終盤の展開を考えれば、勝点1を取ったことにも意味はある。
そして、何も残らなかった試合ではなかった。
加藤陸次樹選手の今季初ゴールがあった。
誕生日の松本泰志選手が、ピッチを走る姿を見られた。
夕焼けはきれいだった。
ピースマッチには、27,057人もの観客が集まった。
そして、川崎は強かった。
試合後、何か気の利いた感想を書こうとしたけれど、やはり私は、この一言に戻ってくる。
川崎、強かったー。
勝てなくてうれしくはない。それでも、現地まで行ったからこそ見られたものや、持ち帰れたものはたくさんあった。
鈴木章斗選手のチャントができた
そうそう、書くのを忘れてた。
鈴木章斗選手のチャントができてて、うれしかった。
現地では、歌詞がわからなくて、いっしょには歌えなかったけど、
後でXでわかった。
次は歌えそう。
これで、もっともっと、コンディション上がってくれるといいなぁ。







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