志知孝明選手が京都サンガへ完全移籍。コメントを読んだら、急に寂しくなった

サンフレッチェ広島

志知孝明選手が、京都サンガF.C.へ完全移籍することが発表された。

ただでさえ最近、サンフレッチェの選手が少なくなったような気がしていたので、

「えっ、志知選手まで?」

と、ちょっと不安になった。

でも、発表を見た瞬間は、正直に言えば、

「そうだったのか…確かに、出場機会が少なかったからかな…」

というところが主だった。

もちろん残念だ。

でも、ものすごくショック、というところまではいっていなかった。

それが、志知選手のコメントを読んだら、急に寂しくなってしまった。

「ずっとここで戦い続けたいと思っていました」

今回の移籍にあたって、志知選手はサンフレッチェについて、

チームの温かい「ファミリー感」が好きだったこと、居心地がよかったこと、そして契約がある限り広島で戦い続けたいと思っていたことをコメントされていた。

志知孝明選手 京都サンガF.C.に完全移籍のお知らせ | サンフレッチェ広島 オフィシャルサイト
このたび、志知孝明選手が京都サンガF.C.に完全移籍することが決まりましたので、お知らせします。志知 孝明(...

これを読んで、なんだかうるっときてしまった。

というのも私は、以前から少しだけ気になっていたことがあったからだ。

志知選手は、なんというか、すごく都会的な雰囲気のある選手だと思っていた。

キリッとしていて、とにかくかっこいい。

もちろん、見た目がかっこいいからどうこうという話ではない。

ただ、私が勝手に思っているサンフレッチェの雰囲気は、どちらかというと「ファミリー感」が強い。

地方クラブらしいというのか、選手とクラブとサポーターの距離が近くて、どこか温かくて、いい意味で少しゆったりしているイメージだ。

そこに志知選手のシュッとした雰囲気が加わると、

「志知選手自身は、サンフレッチェのことをどう感じているんだろう」

と、勝手に思うことがあった。

「練習場がちょっと遠い」

そんなふうに思った理由のひとつに、加入した2023年の新加入選手会見がある。

広島の街の印象を聞かれた志知選手は、

「思っていたより中心部が栄えている」

というような話とともに、練習場がちょっと遠いという話をされていた。

確かに吉田サッカー公園は遠い。

だから何もおかしなことは言っていないのだけれど、私はなぜかその言葉を覚えていた。

広島に来てみたら、思っていたのとちょっと違った、なんてことはないのかな。

そんなことを、勝手に思ったりしていた。

だから今回のコメントを読んで、意外だった。

いや、意外と言ったら失礼なのかもしれない。

志知選手、サンフレッチェのこと、こんなふうに思ってくださっていたんだ。

しかも、志知選手自身が「ファミリー感」という言葉を使われている。

私がサンフレッチェに感じていたものを、志知選手も感じていたんだ。

そう思ったら、移籍そのものより、そのことのほうが胸にきてしまった。

志知選手を認識したのは、浴衣姿だった

志知選手がサンフレッチェに加入したのは2023年。

その年、エディオンスタジアム広島に選手の浴衣姿の大きなパネルが置かれていたことを覚えている。

2023.6.4 選手の浴衣姿パネル
2023.6.4 選手の浴衣姿パネル

そこに志知選手がいた。

そのころの私は、まだ志知選手をちゃんと認識できていなかった。

「このかっこいい選手、誰だろう?」

と思って、選手一覧をもう一度調べた記憶がある。

「ああ、この方が志知選手なんだ」

と。

そんなところから始まった。

まさか3年後、その志知選手の完全移籍をこんな気持ちで受け止めることになるとは思わなかった。

ヴィッセル神戸戦のゴールは忘れられない

志知選手のサンフレッチェでのプレーで、まず思い出すのが2023年のヴィッセル神戸戦だ。

エディオンスタジアム広島で行われた試合。

当時首位だった神戸を相手に、開始7分に志知選手が先制ゴールを決めた。

その後、加藤陸次樹選手も決めて2-0。

あの試合の志知選手は、本当に印象に残っている。

そして今年2月のACLE、FCソウル戦。

0-2から追い上げて、最後の最後。

志知選手が左から鋭いボールを入れて、木下康介選手がヘディングで決めた。

2-2。

あの土壇場での同点ゴールにつながったクロスも、志知選手だった。

出場機会がものすごく多い選手だったとは言えないかもしれない。

それでも、出てきた試合を思い返すと、

「あの試合、志知選手よかったよな」

と思える試合がいくつもある。

それが志知選手だったように思う。

名古屋戦が最後になるなんて思わなかった

そして、9月2日の名古屋グランパス戦。

私はエディオンピースウイング広島で観戦していた。

志知選手は試合終盤に出場した。

もちろん、そのときには、これが移籍前最後の出場になるなんて全く思っていない。

また次があると思って見ていた。

だから今になって、

「あれが最後だったんだ」

と思う。

もっとちゃんと見ておけばよかった。

もっと志知選手に注目しておけばよかった。

そんなことを思っても、もちろんどうしようもない。

選手との別れは、いつも突然だ。

「今日がこの選手をサンフレッチェの選手として見る最後の日です」

なんて、誰も教えてくれない。

だから普通に見て、普通に帰ってくる。

あとから「あれが最後だった」と知る。

いつも、それがなんだか寂しい。

「出たい」と思うのは当然だと思う

今回のコメントには、移籍を決断した理由も書かれていた。

現在の立ち位置と、これからのキャリアを考え、新しい環境へ挑戦することを選んだという。

32歳。

サッカー選手としてこれからの時間を考えたとき、試合に出たいと思われるのは当然だと思う。

今シーズンのサンフレッチェには、左サイドにも競争がある。

だから、サンフレッチェが嫌になったからではなく、

むしろここにいたかったけれど、サッカー選手として試合に出るために移籍する。

私はコメントを読んで、そんなふうに受け取った。

だから余計に寂しいのかもしれない。

今度は、対戦相手としてやってくる

期限付き移籍ではない。

完全移籍だ。

志知選手は、これから京都サンガF.C.の選手になる。

今シーズンはまだ京都との対戦も残っている。

もしかしたら、白のユニフォームを着た志知選手が、サンフレッチェの前に立つ日が来るのかもしれない。

たぶん私は、そのとき志知選手を完全な「相手チームの選手」とは思えない気がする。

もちろんサンフレッチェには勝ってほしい。

志知選手に活躍されては困る。

でも、志知選手にも活躍してほしい。

なんとも困った話だ。

京都でたくさん試合に出て、

「志知って、怖いなあ」

と相手チームから思われるくらい活躍してほしい。

そして、今よりもっとすごい選手になってほしい。

コメントを読まなかったら、ここまで寂しくなかったかもしれない

移籍発表を見たときより、コメントを読んだあとのほうが、ずっと寂しい。

そんな移籍もあるんだなと思った。

私が勝手に、

「志知選手はサンフレッチェをどう思っているんだろう」

なんて考えていた間に、

志知選手はこのクラブの「ファミリー感」を好きになってくれていた。

居心地がいいと思ってくれていた。

そして、できるならここで戦い続けたいと思ってくれていた。

それを、移籍が発表された日に知った。

できれば、もっと早く知りたかった。

でも、最後に知ることができてよかった。

志知選手、サンフレッチェに来てくださってありがとうございました。

京都での活躍をお祈りしています。

プロフィール
この記事を書いた人
たけのこ

50代女性会社員です。子育てがひと段落し、趣味を楽しみながら定年までの会社員生活を過ごしています。
趣味はサンフレッチェ広島を中心としたJリーグ観戦。最近はWEリーグも気になり始めました。その他、好きなYoutuberさんの話など、日々気になったことを綴っています。

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