日曜日に放送されたNHKの「Jリーグタイム」で、川村拓夢選手がこんなことを話していました。
「クラブの象徴になりたい」
そして今日、「キックオフ広島」を見ていると、今度は東俊希選手が、
「サンフレッチェの顔になりたい」
と話していました。
どちらもうれしい言葉でした。
どちらも録画していたこともあり、私は何度も繰り返して見ました。
活躍するほどうれしくて、活躍するほど心配だった
サンフレッチェの選手が活躍するのは、もちろんうれしいことです。
試合で結果を残し、全国的にも名前を知られるようになる。それは、応援している側にとって誇らしいことです。
けれど、選手がチームの中心になっていくにつれて、私はいつの頃からか、素直に喜ぶだけではいられなくなっていました。
「このまま活躍したら、海外へ行ってしまうのではないか」
「もっと資金力のあるクラブから声がかかるのではないか」
そんな心配が、どうしても頭をよぎってしまうからです。
特に、ユースから育った選手がサンフレッチェの中心になっていく姿には、特別な思いがあります。
若い頃から見てきたぶん、活躍がうれしい。それと同時に、いつまでこのユニフォームを着てくれるのだろうという寂しさも、感じてしまいます。
だからこそ、二人の言葉が何倍もうれしかった
そんな気持ちを何度も味わってきたからこそ、川村選手の「クラブの象徴になりたい」、東選手の「サンフレッチェの顔になりたい」という言葉が、心に響きました。
もちろん、プロサッカー選手なので、未来はどうなるか分かりません。
これから先、どのような選択をするのかも、その時にならなければ分からないでしょう。二人の言葉も、「ずっと移籍しない」という約束でないのはわかっています。
それでも、今この瞬間に、サンフレッチェで大きな存在になりたいと思ってくれている。
ここを一つの通過点として語るのではなく、このクラブの象徴や顔になりたいと公に言ってくれる。
それが、ただただうれしいのです。
以前のように、中心選手になるほど移籍を心配していた頃を思い出すと、今の幸せは何倍どころか、何乗にも膨らんで感じられます。
ユース出身の二人が背負う「7」と「8」
東俊希選手と川村拓夢選手は、ともにサンフレッチェ広島ユース出身です。
若手と呼ばれる時期を越え、これからチームの中心として引っ張っていく年代になりました。
そんな二人が、並んで7番と8番を背負っています。
7番の東俊希選手。
8番の川村拓夢選手。
サンフレッチェの育成組織で育った二人が、トップチームの中心を担う番号をつけ、クラブの顔や象徴になりたいと話している。
改めて考えてみると、本当にすごいことです。
二人ともプレーが魅力的なのはもちろんですが、見た目もかっこいい。絵になるんです。
東選手は穏やかそうに見えながら、試合では何度でも上下動を繰り返します。左足から繰り出されるクロスやシュートにも期待が膨らみます。
川村選手は、力強く前へ進むプレーが印象的です。ボールを持って運ぶ姿や、思い切りのいいミドルシュートには、試合の流れを変えてくれそうな迫力があります。
タイプは違っていても、二人ともサンフレッチェらしさを感じさせる選手です。
どんな「顔」と「象徴」になっていくのだろう
これまでサンフレッチェには、クラブの顔と呼べる選手が何人もいました。
長くクラブを支え、プレーだけでなく、その姿勢でもチームを引っ張ってきた選手たちです。
「クラブの顔」や「クラブの象徴」は、誰かに任命されてなるものではないです。
活躍を積み重ね、苦しい時期もクラブと一緒に乗り越え、いつの間にかサポーターから「この選手こそサンフレッチェだ」と思われる。そうして少しずつ、その存在になっていくのだと思います。
東選手と川村選手が、これからどのような形でサンフレッチェを引っ張っていくのか。
二人が口にした言葉を聞いたことで、その過程を見ていく楽しみまで増えました。
今シーズンが、ますます楽しみになった
新しいシーズンが始まる前は、新加入選手や戦い方、順位の予想など、気になることがたくさんあります。
けれど、応援する楽しみは、優勝できるか、何位になれるかということだけではありません。
好きな選手がどんなプレーを見せてくれるのか。
どんな表情で戦うのか。
どんな言葉を残し、どんな選手になっていくのか。
それをシーズンを通して見守ることも、サポーターにとって大きな楽しみです。
7番と8番を背負う、ユース出身のかっこいい二人。
その二人が「サンフレッチェの顔になりたい」「クラブの象徴になりたい」と思ってプレーしてくれる。
それだけで、今シーズンを見る楽しみが、また一つ増えました。




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