秋が深まり、みかんがおいしい季節になってきました。
スーパーでもみかんを見かける機会が増え、そろそろ冬が近づいているんだなあと感じます。
ところで、みなさんはみかんを食べるとき、皮をむいたあとに残る白い筋をどうしていますか?
きれいに取ってから食べる人もいれば、あまり気にせずそのまま食べる人もいると思います。
実はあの白い筋、ただの食べにくい部分ではありません。
みかんが成長するために欠かせない、大切な役割を持っているんです。
しかも、意外な栄養成分も含まれているのだとか。
今回は、みかんの白い筋の正体や栄養について調べてみました。
みかんの白い筋の正体は?
みかんの皮をむくと、果肉の表面に白い糸のような筋がたくさんついていますよね。
この白い筋は、植物の「維管束(いかんそく)」と呼ばれる部分です。
維管束とは、植物の中で水分や養分を運ぶ通り道のこと。
みかんが木になっている間、根から吸収した水分や、葉で作られた養分などを果実に届ける役割を果たしています。
つまり、あの白い筋は、みかんが大きく、おいしく育つために必要なものだったんですね。
ちなみに、みかんのオレンジ色の皮の内側にある白い部分は「アルベド」と呼ばれています。
普段は何気なくむいているみかんですが、よく見ると複雑な構造をしているものです。
白い筋にはどんな栄養があるの?
実は、みかんの白い筋には、食物繊維や「ヘスペリジン」という成分が含まれています。
① 食物繊維
みかんの白い筋や、果肉を包んでいる薄皮には、食物繊維が含まれています。
食物繊維は、腸内環境を整えたり、お通じを助けたりする働きが知られている成分です。
みかんは果肉だけを食べるよりも、白い筋や薄皮も一緒に食べたほうが、食物繊維を無駄なく摂取できます。
② ヘスペリジン
もうひとつ注目したいのが「ヘスペリジン」です。
ヘスペリジンは、柑橘類に含まれるポリフェノールの一種で、「ビタミンP」と呼ばれることもあります。
ただし、ビタミンPは正式なビタミンの分類ではありません。
ヘスペリジンは、血管の健康などに関係する成分として研究されています。
みかんの果肉にも含まれていますが、特に白い部分や薄皮に多く含まれていることが知られています。
ただし、白い筋を食べれば特定の病気が予防できる、というわけではありません。
栄養成分のひとつとして、上手に取り入れたいですね。
白い筋は取らずに食べたほうがいい?
栄養面から考えると、白い筋は無理に取らず、そのまま食べるのがおすすめです。
農林水産省も、みかんの白い筋には食物繊維やヘスペリジンなどが含まれていることを紹介しています。
もちろん、白い筋の食感が苦手な人もいるでしょう。
その場合は、無理に食べる必要はありません。
白い筋を取ったからといって、みかんの果肉に含まれるビタミンCなどの栄養がなくなるわけではありませんからね。
ただ、これまで何となく全部取り除いていたという人は、少し残して食べてみてもよいかもしれません。
みかんの薄皮も食べたほうがいい?
白い筋と同じように、みかんの房を包んでいる薄皮にも食物繊維が含まれています。
この薄皮は「じょうのう膜」と呼ばれています。
温州みかんは比較的薄皮がやわらかく、そのまま食べやすい果物です。
薄皮ごと食べれば、果肉だけでなく、薄皮に含まれる食物繊維も摂取できます。
みかんを食べるときは、外側のオレンジ色の皮だけをむいて、白い筋も薄皮もそのまま食べる。
これが、手軽に栄養を取り入れられる食べ方といえそうです。
みかんの白い筋を簡単に取る方法は?
とはいえ、どうしても白い筋が気になるという人もいると思います。
そんなときは、みかんをヘタのある側からむいてみてください。
農林水産省によると、ヘタ側から皮をむくと、白い筋を取り除きやすいそうです。
普段、お尻のほうからむいている人は、一度試してみると違いがわかるかもしれません。
ただし、白い筋にも栄養があるので、取りすぎるのは少しもったいない気もしますね。
まとめ|みかんの白い筋には大切な役割があった
今回は、みかんの白い筋について調べてみました。
白い筋は「維管束」と呼ばれ、みかんが育つときに水分や養分を運ぶ大切な役割を果たしています。
そして、食物繊維やヘスペリジンといった成分も含まれています。
何となく邪魔なものだと思っていた白い筋にも、ちゃんと意味があったんですね。
みかんは皮をむくだけで手軽に食べられる、身近な果物です。
これからますますおいしくなる季節。
次にみかんを食べるときは、あの白い筋を少し意識してみてはいかがでしょうか。
いつものみかんが、ちょっと違って見えるかもしれませんね。






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